マカロニえんぴつ『いつか何もない世界で』歌詞考察─鬱屈とした世界を生きる2人なりの愛─

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みなさんこんにちは!

2025/9/5にマカロニえんぴつの新曲『いつか何もない世界で』がリリースされました!

この曲はもともと、マカロニえんぴつのボーカルはっとりさんが弾き語りでのみ歌っていた曲で、今回待望の音源化が成された一曲です。

今回はそんなマカえんの『いつか何もない世界で』の歌詞考察をしていきたいと思います!

ぜひ、最後までご覧ください!

目次

1.マカロニえんぴつ『いつか何もない世界で』歌詞

かわいい人
夢でまた会えたら何を話せばいいの
よそ行きの服も着てない

苦しい日を
笑いながら泳ぐ君にどうか幸あれ
涙を隠す雨よ降れ

いつか何もない世界で踊りながらキスをしよう
きっと世界じゃ今日も誰かが愛を詠う

かわいい人 たまに忘れるくらい
でも、かなしくないのが悲しくない?ないない

いつか何もない世界で踊りながらキスをしよう
そうでなくともぼくからきみに愛を歌う

いつか嘘のない世界ではじめての嘘をつこう
きっと世界じゃ今日も誰かが愛を詠う
そうであるように、ぼくにも歌う愛がある。

2.マカロニえんぴつ『いつか何もない世界で』歌詞考察

2-1.この世界に嫌気が差して

かわいい人
夢でまた会えたら何を話せばいいの
よそ行きの服も着てない

苦しい日を
笑いながら泳ぐ君にどうか幸あれ
涙を隠す雨よ降れ

いつか何もない世界で踊りながらキスをしよう
きっと世界じゃ今日も誰かが愛を詠う

主人公、そして彼が想いを寄せる人はどちらも苦しい日々が続く日常に嫌気が差しています。

その虚無がゆえに、よそ行きの洒落た服も持たず、ダル着で夢の中の君に会いにいきます。

会えたとしても何を話せばいいかは分からないけれど、その代わりにこの世界の醜い部分も何もかもがなくなった「何もない世界」でただ踊ろうという約束を立てます。

そんな2人の悲壮な愛すらも歌ってくれるラブソングが、今日もこの世界のどこかで鳴り響いているのです。

2-2.悲壮感に暮れるぬるい心地よさ

かわいい人 たまに忘れるくらい
でも、かなしくないのが悲しくない?ないない

いつか何もない世界で踊りながらキスをしよう
そうでなくともぼくからきみに愛を歌う

主人公と君が世の中を敵視し、ネガティヴな感情の中で溺れている理由には、その沼の中で悩むことを好む性分も含まれているようです。

無力感の中でうちひしがれ、ただ流されるだけの人生に楽さを超えた心地よさすら感じている…というと言い過ぎかもしれませんが、そんな受け取り方もできますね。

そしてその2人だけの心地の良い沼の中で、主人公は君だけのための愛の歌を歌います。

2-3.こんな僕にも「愛」が歌える

いつか嘘のない世界ではじめての嘘をつこう
きっと世界じゃ今日も誰かが愛を詠う
そうであるように、ぼくにも歌う愛がある。

「いつか嘘のない世界ではじめての嘘をつこう」

いつも自分たちをおとしめる世界がいつかなくなって、まっさらになったなら、その時こそは自分たちが世界をおとしめてやるんだという意図があるのかもしれません。

世界を憎んで、もしもの話ばかりしてしまう…そんな主人公にも「愛」は等しく存在し、君のために歌える愛の歌を持っているのです。

3.まとめ

マカロニえんぴつの新曲『いつか何もない世界で』は、現代社会の中で不満を抱えながら生きる主人公が、同じような人生を送る「君」を想って描くラブソングでした。

どれだけ世界を憎んだとしても、結局は「愛」自体が消えることはありません。

どんな人間にも誰かや何かに対しての「愛」があるからこそ生きていけるのかもしれませんね。

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