TOOBOE『あなたはかいぶつ』歌詞考察─もう戻れるはずない貴方との夏─

  • URLをコピーしました!

みなさんこんにちは!

2025/8/13にTOOBOEの新曲『あなたはかいぶつ』がリリースされました!

この曲はアニメ『光が死んだ夏』のEDテーマにも起用されており、YouTubeにて公開されているMVとアニメ公式ED映像は共に約100万回再生を記録しています!

この曲はなんといっても、アニメ『光が死んだ夏』の泥沼なストーリーに重なる鬱屈とした歌詞やメロディーが魅力的です!

ちなみに、同じEPアルバムに収録されている『抜殻』はアニメ『光が死んだ夏』の”裏主題歌“をイメージして作られた曲ですので、アニメ視聴者の方はこちらも聴いてみるとより楽しめるかもしれません!

『抜殻』についても、当サイトにて既に歌詞考察を掲載しておりますので、ぜひ合わせてご覧ください!

https://johnny-blog1028.com/20250818_tooboe_nukegara/

さて、ここからは『あなたはかいぶつ』の歌詞を一説ごとに区切って考察していきたいと思います!

目次

1.TOOBOE『あなたはかいぶつ』歌詞

眩しい日差しがまた
この身を焼きつくしたから
幻みたいな貴方の嘗ての笑顔が見たくて
私はずっと立ち尽くした

幼い頃の些細な幸せも
二人だけの秘密も
貴方が消えたその瞬間に
あやふやになってしまった

サヨナラ 貴方じゃなくたっていいから
その手の温度さえ変わらないで
サヨナラ 私の心のグロさも
物足りないくらいに夏が暑くて

大事なものなら
面影に閉じ込めているから
未だ前に進めない私は
ただの人間みたいだ

茶番の様なくだらないやり取りも
破り捨てた約束も
分かり合えないその感触が何より遠くある
これから何度となく過ぎる
夏の想い出となるには恐ろしく
気づけばいつしか貴方は誰

サヨナラ 貴方じゃなくたっていいから
その手の温度さえ変わらないでサヨナラ
心のグロさも
物足りないくらいに夏が暑くて
もしも心の中に怪物が潜んでいて
それが貴方自身になってしまっても
ただただこの夏が 何事もなく過ぎればいいのに

2.TOOBOE『あなたはかいぶつ』歌詞考察

2-1.あやふやになっていく貴方との思い出

眩しい日差しがまた
この身を焼きつくしたから
幻みたいな貴方の嘗ての笑顔が見たくて
私はずっと立ち尽くした

幼い頃の些細な幸せも
二人だけの秘密も
貴方が消えたその瞬間に
あやふやになってしまった

冒頭の歌詞をアニメ視点で読むとすれば、これは「よしき」から「光」を想った視点になります。

夕暮れ時に差すオレンジ色の陽の光が「貴方」といた夏の思い出を思い起こさせます。

しかし、そんな思い出たちは幼い頃から一緒に過ごしてきた「貴方」がいなくなった(イコール亡くなった)ことによって、本当の意味で戻ることのできない過去になってしまい、あやふやなものになっていきます。

2-2.偽物でもいいから貴方にいてほしい

サヨナラ 貴方じゃなくたっていいから
その手の温度さえ変わらないで
サヨナラ 私の心のグロさも
物足りないくらいに夏が暑くて

「貴方」な亡くなってしまったとしても、偽物でもいいからそばにいて欲しいという執着にも似たドロっとした感情が垣間見えます。

実際、アニメでは亡くなってしまった「光」の偽物が光のふりをしてよしきと暮らしますが、よしき自信も「光」を本当の意味で失くしてしまう苦しみよりも、偽物を受け入れることを選択していました。

普通では到底受け入れられない事実に目を瞑り、異形の存在を受け入れてさえしまえる自分の心を「グロい」と表現しているのです。

2-3.心のどこで腑に落ちない偽物の貴方

大事なものなら
面影に閉じ込めているから
未だ前に進めない私は
ただの人間みたいだ

茶番の様なくだらないやり取りも
破り捨てた約束も
分かり合えないその感触が何より遠くある
これから何度となく過ぎる
夏の想い出となるには恐ろしく
気づけばいつしか貴方は誰

見た目だけの偽物を受け入れることで「貴方」と共に過ごした大事な思い出を守ったはずが、それにはやはり納得することができず「貴方」への執着を振り払うこともできず、人間らしく落ち込んでしまいます。

「貴方」の偽物と過ごしていくうちに、本当の「貴方」は亡くなってしまったというのに、偽物とだけの記憶だけが積み重なっていき、本当の「貴方」との思い出は過去へと遠のいていきます。

その恐ろしい事実を前に、戸惑っています。

まとめ

TOOBOEの新曲『あなたはかいぶつ』は、大切な幼馴染を亡くしてしまった主人公が、その事実を受け入れることができずに異形へと変わり果ててしまった幼馴染を受け入れて過ごしていく歪んだ愛、執着を描いた曲になっていました。

アニメ『光が死んだ夏』のストーリーに重なる歌詞が、アニメ視聴者にはたまりませんでしたね!

戻らない夏の切なさを感じさせる一曲でした!

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
目次