adieu『元気?』歌詞考察─微かに残るあなたへの未練─

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みなさんこんにちは!

2025/9/23に俳優の上白石萌歌さんこと、adieuの新曲『元気?』がリリースされました!

失恋から立ち直りかけた時に見た夢で、久々に気持ちが引き戻されてしまう姿を描いた曲になっています!

adieuの儚さや切なさを感じさせる透き通った歌声が、秋風と一緒に体に沁みてきます…。

今回はそんな『元気?』の歌詞を一節ずつ考察していきます!

ぜひ、最後までご覧ください!

目次

1.adieu『元気?』歌詞

きみの夢を見たの 夜の真ん中
うれしくって抱きついた目が覚めた
寝ぼけ眼で元気?って送る
返ってこなくてもいいんだ
いつからか きみはあの日のきみのままで
私は毎日毎日私のまま
夢の中 きみからはいつの私に見えたのか

このまま胸の中でときどき思っててもいい?
言葉がほしいほどに弱くいたい 私は私は

タイトなエコノミー 飛び立った夕方
太陽と追いかけっこしながらずっと朝
旅人同士 ここでさようなら
ひとりならどうでもいいかもつらさとか

きみはあの日の惑わなさで
私は格好良くて憧れていて
ある時生まれかわるように
抱きとめる準備ができても間に合わない
燃えたあとの箒星見送る闇
気づきたいときに気づく涙に 私は

くちびるに開けたピアス
裏のディスクを舐め続ける
同じだけ時が経って全然違うところにいる
このまま胸の中でときどき話しかけていい?
ゆるして欲しいほどに情けなくいたい私は

そんなの知るかよって清々しい今日の友達
夢見る以外今はわからない私は

元気でもないし落ち込んでもないし
笑うしかないことしかないし
元気でもないし落ち込んでもないし
笑うしかないことしかないし
元気でもないし落ち込んでもないし
笑うしかないことしかないし

2.adieu『元気?』歌詞考察

2-1.きみの夢を見た余韻

きみの夢を見たの 夜の真ん中
うれしくって抱きついた目が覚めた
寝ぼけ眼で元気?って送る
返ってこなくてもいいんだ
いつからか きみはあの日のきみのままで
私は毎日毎日私のまま
夢の中 きみからはいつの私に見えたのか

このまま胸の中でときどき思っててもいい?
言葉がほしいほどに弱くいたい 私は私は

冒頭、ここでは昔の恋人の夢を見たようです。

たとえ夢の中だと後から分かったとしても、久々に肌で感じた幸せだった2人の時間は余韻を残します。

起きてすぐに返ってこないだろうしそれでもいいからと「元気?」というひと言を送信します。

夢の中の2人はお互いが幸せだったあの頃と変わらず、胸の中でひとり余韻に浸り続けています。

2-2.一度別れたら二度はない

タイトなエコノミー 飛び立った夕方
太陽と追いかけっこしながらずっと朝
旅人同士 ここでさようなら
ひとりならどうでもいいかもつらさとか

きみはあの日の惑わなさで
私は格好良くて憧れていて
ある時生まれかわるように
抱きとめる準備ができても間に合わない
燃えたあとの箒星見送る闇
気づきたいときに気づく涙に 私は

かつての恋人同士だった2人は、どうやら旅人同士だったようです。

肩身の狭いエコノミーシートで飛び立った主人公は、仕方なく迎えてしまった別れを前に「どうせひとりなら辛さとかもどうでもいい」と、感情に対しても割り切っているような、ある種不貞腐れているようにも見えます。

そして、もし仮にまたいつか出会えたとしても、その時の彼は夢の中で見たあの頃の彼とは違って、経験を積んで前を向いている事でしょう。

こちらが抱き止めようという準備をしたところで、次会う頃にはもう間に合わないのです。

2-3.前への向き方がわからない

くちびるに開けたピアス
裏のディスクを舐め続ける
同じだけ時が経って全然違うところにいる
このまま胸の中でときどき話しかけていい?
ゆるして欲しいほどに情けなくいたい私は

そんなの知るかよって清々しい今日の友達
夢見る以外今はわからない私は

元気でもないし落ち込んでもないし
笑うしかないことしかないし

別れてから経った時間はお互いに同じだけあったはずなのに、かつて別れた恋人と主人公との経験や人生のレベルの差はどんどん広がっていきます。

向こうは前に進み続けていて、自分だけが過去の思い出に縋ってしまっているからです。

そうとは分かっていても「時々思い出してもいいかな?」と問いかけてしまう弱さをすぐに打ち崩すことはできません。

前への向き方を知らない以上、過去に縋るしかないのでしょう。

彼のいない未来にワクワクしないから、元気でもなく、落ち込んでもなく、なんとなく笑っているだけの毎日が続いていきます。

3.まとめ

adieuの新曲『元気?』は、恋人を失った寂しさを過去の思い出を思い浮かべることで埋めようとし、その結果失恋の悲しさから抜け出せなくなってしまう姿を描いた曲でした。

主人公とかつての恋人が過去に縋る者と前に進む者で対照的に描かれているのも切ないですね。

中途半端に元気でもなく落ち込むでもなく過去に縋って生きていくよりは、落ち込むに落ち込んで、涙を枯らしてあげることが自分にとって1番いいのかもしれませんね。

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