今回は、今個人的にオススメしたい1月22日にリリースされたオススメEPである、レトロリロンの「アナザーダイバーシティ-EP」の紹介をしたいと思います!
「レトロリロン」とは?

「レトロリロン」とは、涼音(Vo&AG)、永山タイキ(Dr)、飯沼一暁(Ba)、miri(Key)で構成された4人組のポップスバンドです。
作詞作曲を担当している「涼音」を中心に音楽大学の同級生を集めて2020年に結成されたばかりのレトロリロンは「Restart?」や「深夜6時」などのおしゃれな演奏に加え、ありのままの気持ちを歌詞にした曲に虜になる人が増えています。
まだ、アルバムは発売していませんが、それでもSNSなどで、名前が上がり知る人ぞ知るバンドとなっています。
間違いなく、今後のブレイク候補と言っても過言ではないでしょう!
「アナザーダイバーシティ-EP」について
今回紹介したい「アナザーダイバーシティ-EP」とは、レトロリロンの3rd EPとなっています。
「アナザーダイバーシティ」というタイトルの意味として、「ダイバーシティ-多様性」という意味がありますが、インタビューで涼音さんが語っていた内容を見てましょう。
涼音さん 「僕は「多様性」という言葉なんて本来は存在してはいけないと思っているんです。そもそも全員違うじゃないですか。名前も違ければ顔も違う。そんな中でわざわざ「多様性」という言葉を使うのは、それを認めたくない人たちがいるからだと思うんですよ。全員が認め合っていればおそらく「多様性」なんて言葉は必要ない。でも、この作品をどう受け取ってもらっても構わないですし、それもまたその人の意見なので。それを潰し合うのではなくて、ああ、そう捉える人もいるか、みたいな感じで全員がいられたなら、また今とは違う世の中になってるかなと思いますね。」
https://rockinon.com/interview/detail/211413?page=2 から引用
涼音さんは、みんな全員が違うのが当たり前なこの世の中で、多様性という言葉が存在することに疑問視していて、「アナザーダイバーシティ-EP」を聞いた人が、良くも悪くもそれぞれがどう捉え、考えていくのが、このEPに込められた意味なのだと思います。
「アナザーダイバーシティ-EP」
▼Subscription&Download
https://lnk.to/retroriron_adc 引用
▼Tracks.
1. ワンタイムエピローグ
2. カテゴライズ
3. 焦動
4. アンバランスブレンド
5. 救いのない日々よ
1. 「ワンタイムエピローグ」
まず、このEPのスタートを切るのは「ワンタイムエピローグ」です。
歌詞を見てみると1番は、サビ前の「誰かの言葉の中に成功は無い」と後ろ向きに考えている状態から
「僕が僕らしくなれるように 傷を愛せるまで 心は譲れない」と、自分の中にある本当の気持ちに正直になり
2番では「僕らの心の中は偽りじゃ無いと」と決意し
「何もなせないでいるままじゃ終われない 今始まった道へ踏み出して 僕が僕らしくあれるように ありのままで生きられるように」
と成功するまで前に進んでいく様子が感じられる曲となっています!
「今の自分に満足いっていない人」や「もっと頑張らないといけないけど上手くできていない」と思っている人にこそ聞いて欲しい応援曲となっています。
2. 「カテゴライズ」
2曲目は、おしゃれなジャズ曲でありつつも「色んな人に対する考え」を謳う「カテゴライズ」です。
いつも人気なあの人も実は裏があったり、笑顔の中にある弱さを隠している人がいたり、性格が悪い人や嫌われないように無理をしている人がいたりと人間関係の難しさやくだらなさを歌にしている「カテゴライズ」ですが
「比べないでよ気取らないでよ」と「アナザーダイバーシティ」の意味である「多様性」について訴えかけているようにも感じる曲となっています。
3. 「焦動」
3曲目の「焦動」は、毎日焦りや不安を感じながら「自分達が本当に表現したいもの」と「現実とのせめぎあい」の中で完成した作品で、レトロリロンの目指す音楽性を表現する難しさに対する思いが感じられる曲となっています。
「レトロリロン」を理解したいなら絶対に聞いて欲しい曲となっています。
4.「 アンバランスブレンド」
4曲目は「アンバランスブレンド」です。
「アンバランスブレンド」は「アナザーダイバーシティ-EP」というタイトルになるきっかけとなった曲だそうで、世の中への疑問とラブソングを掛け合わせた楽曲となっています。
「疑うのが怖いから もう全部諦めてる」と言っていても「本当は分かり合いたい」と言ったり
「報われなくていいから」と言いつつも「報われたい」と本当の気持ちが表れているこの曲は、実際に聞いてみると本当に伝えたい歌詞が理解でき、受け止めることができるため是非皆さんも聞いてみてください!
5. 「救いのない日々よ」
最後を飾るのは「救いのない日々よ」です。
他のリズミカルな曲と違って、スローテンポなバラード曲となっています。
静かめなピアノから始まる本曲ですが
何度も頑張っても上手くいかなくて、苦しんでいる状態でも諦めないでいる「君」に対して「苦しくなったり」していたけど最終的には「悔しくなったり」とその状況から抜け出そうとしている様子が感じられる曲となっていて、「救いのない日々よ」は疲れた時ややるせない気持ちでいっぱいな時にこそ寄り添ってくれるの曲だなと感じました。
まとめ
今回の「アナザーダイバーシティ-EP」は、レトロリロンを知らない人にこそ聞いて欲しいEPだと思っていて、レトロリロンの演奏力、表現力の凄さや歌詞に込められた思いがより強く感じられると思います。
多様性を意味している本EPですが、色んな人に聞いてもらってこそ真の意味を成す作品だと思うので、気になった方は聴いてみてください!