羊文学の新曲『声』の歌詞を徹底考察!!

Hituji Bungaku Koe
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みなさんこんにちは!

2025/1/20に羊文学の新曲『声』がリリースされました!

羊文学

この曲はドラマ『119エマージェンシーコール』の主題歌にもなっていて、全力で生きようともがく人々の背中を押す歌詞にも注目です!

羊文学としては珍しいアコースティックギターをメインに据えたサウンドが特徴的ですよね。

ロックサウンドが目立った前回の新曲『Burning』に引き続き、羊文学としては珍しい変わり種となった今回の新曲。

今回はそんな羊文学の新曲『声』について歌詞の考察/解釈を個人の見解も交えつつ紹介していきます!

目次

1.[羊文学新曲]『声』の歌詞

忘れられたらよかった

今も苦しいのは逃げ出す勇気もないからなの?

わからないまま目を閉じた

沢山の仮面は何を守るためにあるのか、答えは?

慣れない痛みから自分を守るため?でも

あなたが呼んでる 声が聞こえてる

私は怯えても呼び返す 何度でもこの声で

どんな 深い闇の底でも

必ず行くと誓うから覚えていて

あの日くれた言葉 いつも考えてる

小さな戦いなの、日々は言うほど単純じゃない

確かな道なんてどこにもないと知ったけど

それでも、ずっと消えない理由が

そこにあるのなら

あなたが呼んでる 声が聞こえてる

私は迷いなど放り投げ、

祈っていた ただ強く

人生を語るふりをする人たちすら誰も

ラストシーンは知らない

癒えない傷を背負ったまま歩き続けてる

危うさや脆さは、何を私に問いかけるだろう

あなたが呼んでる 声が聞こえてる

私は怯えても呼び返す 何度でもこの声で

二度と 戻れないあの日々が

私を 導いていくから

どんなに 長い夜の先にも

必ず 明日を繋ぐから信じてほしい

2.[羊文学新曲]『声』の歌詞考察/解釈

歌詞をある程度のまとまりに分けて考察/解釈していきます!

是非、最後までお付き合いくださいませ!

2-1.保身に走り自分を曝け出せない葛藤

忘れられたらよかった

今も苦しいのは逃げ出す勇気もないからなの?

わからないまま目を閉じた

冒頭のこの部分からは、過去のトラウマに囚われていることで自分の思い描く未来に対して歩むことができず、現状維持を続けてしまう自分への不満や葛藤が読み取れます。

沢山の仮面は何を守るためにあるのか…

慣れない痛みから自分を守るため?

その現状維持を続けていく過程で絶対に必要となる対人関係の中では、過去のトラウマのせいで本当の自分を曝け出せなくなってしまいます。

そんな中で、関わる人それぞれに対して「建前の自分」をでっちあげることを指しているのかもしれません。

最初からそうしておくことで、他人から本当の自分が否定されてしまう「痛み」を避けようとするのです。

2-2.過去の自分を救ってあげたい

あなたが呼んでる 声が聞こえてる

私は怯えても呼び返す 何度でもこの声で

どんな 深い闇の底でも

必ず行くと誓うから覚えていて

サビのこのフレーズですが、「私」を呼ぶ「あなた」とは誰なのでしょうか?

正直ここの解釈は人によって様々でしょうが、私の見解としては「過去のトラウマを抱え続けている本当の自分」もしくは「同じようなトラウマを抱えた誰か」だと思います。

過去のトラウマを背負いながら歩いていくことに限界が来て、独り深い闇の底で誰かの助けや暖かさをか細く求めている人たちに「ひとりじゃないよ」と、自分も同じ境遇だからこそ寄り添ってあげたいという気持ちが見えます。

2-3. 日常という戦いと、それでも消えない「理由」

あの日くれた言葉 いつも考えてる

小さな戦いなの、日々は言うほど単純じゃない

確かな道なんてどこにもないと知ったけど

それでも、ずっと消えない理由が

そこにあるのなら

この部分は、過去に誰かからもらった励ましや愛の言葉が頭をよぎるものの、現実の生活はその言葉だけで簡単に乗り越えられるほど単純ではない、という葛藤が伝わってきます。

それでも「ずっと消えない理由」というフレーズから、自分の中にある強い想いや、歩き続けるための目的はどれだけ路頭に迷っていようが明確であることが暗示されています。

この「理由」が「私」に希望を持たせ、前に進ませる原動力になっているのです。

2-4. 傷を抱えながら進む不完全な自分

人生を語るふりをする人たちすら誰も

ラストシーンは知らない

癒えない傷を背負ったまま歩き続けてる

危うさや脆さは、何を私に問いかけるだろう

この箇所では、人間の「不完全さ」や「未知の未来」がテーマとして描かれています。

人生を語る「ふり」をする人たちさえ、最終的にどうなるのかを知ることはできない。

つまり、誰もが同じように未来に対して不安や模索を抱えているのです。

また「癒えない傷を背負ったまま歩き続けている」という部分は、自分や他者の弱さや痛みを否定するのではなく、むしろその存在を受け入れながら進んでいく覚悟を示しているように感じられます。

「危うさや脆さ」が問いかけてくるのは「それでも歩みを止めるのか、それとも進み続けるのか?」という選択肢ではないでしょうか。

2-5. 迷いを捨てて思い描く未来へと歩む

あなたが呼んでる 声が聞こえてる

私は怯えても呼び返す 何度でもこの声で

二度と 戻れないあの日々が

私を 導いていくから

どんなに 長い夜の先にも

必ず 明日を繋ぐから信じてほしい

最後のサビでは、迷いや葛藤を振り切り、自分を呼ぶ声(過去の自分や誰か大切な人)に応える決意がより鮮明に描かれています。

「二度と戻れないあの日々」という表現は、過去を後悔する気持ちも含みつつ、その過去があったからこそ今の自分が形成されているという過去を含む今までの自分の肯定に繋がっているのかもしれません。

さらに、「どんなに長い夜の先にも必ず明日を繋ぐ」という歌詞は、絶望や困難の中でも希望を捨てず、未来を信じて歩み続ける強い意志を象徴しているように思えます。

2-6.全体のテーマ

羊文学の新曲『声』は、歌詞全体を通して「トラウマや痛みを抱えたまま、未来に向かって進む人の葛藤と成長」が描かれていると言えるでしょう。

過去の自分や同じような境遇にいる人たちに手を差し伸べ、寄り添いながらも、それに縛られることなく「明日」を信じて前に進む。

その決意と希望が歌詞の根幹にあるように感じられます。

3.おわりに

いかがでしたか?

羊文学の楽曲は『声』のみならず、かなり抽象的で掴みにくいスピリチュアルな部分を取り上げた曲が多いですよね。

したがって、人それぞれの解釈があるでしょうが…皆さんの理解の手助けになれればと思っています!

歌詞にもあるように、どんどん募っていく過去のトラウマを飲み込みながらも前に進み続けることで、自分が共感し手を差し伸べられる人というのが増えていくのかもしれませんよね。

私も、どんなに深い闇の底だろうと明日を導けるような人間になろうと歩き続けていきます…!

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