[マカえん新曲]『然らば』の歌詞でマカロニえんぴつが描く失恋とは?考察/解釈!

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みなさんこんにちは!

アニメ『アオのハコ』の第2クールOPをつとめるマカロニえんぴつの新曲『然らば』(さらば)はもう聴きましたでしょうか!

1月3日のリリースに合わせて公開されたMVは2週間たたずで300万回再生を突破!

マカロニえんぴつ Official

届かない想いを前に葛藤する切ない歌詞が「アオすぎる」と話題に。

今回はそんなマカロニえんぴつの新曲『然らば』の歌詞について、本人たちのコメントを踏まえて考察/解釈していきます!

目次

1 .[マカえん新曲]『然らば』の歌詞

もう捨てようか

かじかんだ手のなか

転がしてる気持ち

くじけるな!踊るように願う

「まだまだ間に合うから」

はだしの心で駆けてゆく

伝えられなかった

もう少しこのままがよかったとか

バカのふり疲れたからやめてしまおうかな

たぶん実らない恋かもね

じつに情けない愛だよな

もう、嘘にしてしまうには大きすぎて

また好きだと気づいて 傷ついて

しかたない恋かもな。

しかし、わるくない恋なのだ

あなたの生き方や夢を追いかけていたい

見ていたい

捨てようがどうせ拾いに戻る

泳がしてる気持ち

砕けるな!まだまだ足らない不幸も

咲き遅れのシンビジウム 然らば

たとえ実らない恋でもね

じつに情けない愛でもさ

もう、嘘にしてしまうには悲しすぎて

まだ好きだと気づいて 傷ついて

しかたない恋だから。

だれもわるくない恋だから

あなたの生き方や夢を追いかけていたい

見ていたい

追いかけていたい あと少し

舞い切った千の夏と蒼、

遮って蝶になった嘘

2 .マカロニえんぴつが『然らば』に添えたコメント

以下、1月8日に放送されたJ-WAVEの番組ラストで語った『然らば』の制作背景です。

はっとり:作品中(アオのハコ)には“青い想い”が漂っているじゃないですか。なので、自分たちの青かった日々を重ねてみようということで、『アルデンテ』とか『エイチビー』とか、インディーズデビューの頃の荒削り感というか、ああいう温度感を曲で出せるといいよなと意識しましたね。テンポ感であったり、サウンド面であったり……結果的にそういう曲になったのではないかと思います。音の雰囲気というか、ハイをきつめにしてわざとちょっとうるさめにしたんだよね。

長谷川:ドラムの音がすごいよね。攻めたミックスをしようってみんなで話したんだよね。

はっとり:あと、アニメのオープニングでは流れないけど、最後の部分の「舞い切った千の夏と蒼、遮って蝶になった嘘」が、意外と曲のキモだったりします。繰り返し聴いて、好きな部分を見つけてもらえると嬉しいです!

新曲『然らば』は、アニメ『アオのハコ』に漂う青春の青々しさを込めようと、自分たちの青春時代を重ねて作ったと語ります。

特に最後に繰り返される「舞い切った千の夏と蒼、遮って蝶になった嘘」では、それぞれに重なる好きな部分を見つけて欲しいとコメント。

それだけ、この最後のフレーズに青春を詰め込んだということですよね。(気合い入れて考察/解釈しないと笑)

サウンド的な面でも、青春の波乱や不安定さを再現するために、デビュー当初のインディーズの荒削り感を出すことにこだわったとか。

マカロニえんぴつのメンバーが、全力で青春を謳歌した頃に身を重ねて作られた渾身の一曲ということがわかります!

さて、このコメントを踏まえて考察/解釈に移りましょう!

4 .[マカえん新曲]『然らば』の歌詞考察/解釈

全体的にストレートに分かりやすく叶わぬ恋愛の葛藤を描いた『然らば』の歌詞。

今回は、解釈が入り組む点についてしっかり考察していきたいと思います。

1.冒頭で描かれる 「青い想い」の未熟さ、儚さ

メンバーはっとりが上のラジオで語った「青い想い」というフレーズは、若さゆえの未熟さや純粋さを象徴していると思います。

この歌詞全体を見てみても、漂っているのは未熟だからこそ抱える葛藤と、それでも相手を愛したいという純粋な気持ちです。

例えば冒頭の部分

「もう捨てようか かじかんだ手のなか 転がしてる気持ち」

恋を諦めようとする一方で、気持ちを完全に手放せない主人公の葛藤が描かれています。このような感情の揺れ動きが、まさに「青い想い」の象徴です。

2. 「多分実らない恋かもね」しかし…「砕けるな!」未練と諦めの狭間

歌詞では「実らない恋」や「情けない愛」という言葉が繰り返されます。これは、恋が終わりを迎えたにもかかわらず、気持ちが整理できない主人公の姿を浮かび上がらせます。

「たぶん実らない恋かもね じつに情けない愛だよな」

一見するとネガティブな感情の吐露ですが、その奥には「それでも相手を愛したい、見ていたい」という想いが残っています。

しかし、その前には

「くじけるな!踊るように願う

『まだまだ間に合うから』

はだしの心で駆けてゆく」とも言っているし…

2番の歌詞でも

「捨てようがどうせ拾いにくる」

「砕けるな!(…)咲き遅れのシンビジウム」と続きます。

シンビジウムというのは花の名前で、花言葉は「飾らない心」です。

「咲き遅れの飾らない心」というのは、まだまだ間に合うとは思うけども遅れて芽生えた、はだし(=飾らない)心ということですね。

早く捨ててしまいたいけど「まだ間に合うから」とすぐに拾ってしまう…。

この矛盾する感情が、曲全体のテーマである「捨てきれない恋」を象徴していると思います。

3. 「舞い切った千の夏と蒼、遮って蝶になった嘘」に込めた青春のすべて

はっとりがラジオのコメントで「最後の部分が意外と曲のキモ」と語るように、「舞い切った千の夏と蒼、遮って蝶になった嘘」は、この曲の核心を表現している部分といえます。

「千の夏と蒼」は、長い時間や過ぎ去った青春の日々を象徴しているように感じられます。

青さ=未熟さを表す一方で、それが主人公にとって特別な日々であったことが伝わります。

「蝶になった嘘」は、未練や後悔の中で美化されていく記憶を示しているように思えます。

嘘=叶わなかった恋の現実ですが、それでも美しい思い出として心に残るという二重性が隠された綺麗な歌詞、綺麗な日本語ですよね。

まとめ

いかがでしたか?

1番メッセージに厚みがある

「舞い切った千の夏と蒼、遮って蝶になった嘘」というところに関しても、理解しやすく解剖できたかと思います。

苦味ある失恋とかりそめの諦めも、千の夏を舞い切った後には、きっと蝶のように美しく舞っていくことでしょう。

そんなマカロニえんぴつのメッセージを胸に、立ちはだかる高くて硬い恋の壁にもぶつかっていこうではありませんか…!!

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