ONE OK ROCK ニューアルバム『DETOX』感想─理屈にがんじがらめにされた現代人へ

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みなさんこんにちは!

2025/2/21にONE OK ROCKのニューアルバム『DETOX』がリリースされました!

現在放送中のドラマ『御上先生』の主題歌『Pupets Can’t Control You』や、映画『キングダム 大将軍の帰還』の主題歌『Delusion:All』などを含む全11曲で構成された当アルバム。

今回は私が『DETOX』を聴いて感じた印象や感想を元に、このアルバムについてご紹介します!

ぜひ最後までお付き合いください!

目次

1.ONE OK ROCK『DETOX』収録曲

1. NASTY

2. Dystopia* (日本テレビ系『news zero』エンディングテーマ)

3. Tropical Therapy

4. Delusion:All (映画『キングダム 大将軍の帰還』主題歌)

5. Party’s Over

6. Puppets Can’t Control You* (TBS系 日曜劇場「御上先生」主題歌)

7. Tiny Pieces

8. This Can’t Be Us

9. +Matter (アサヒスーパードライ CMソング)

10. C.U.R.I.O.S.I.T.Y. (feat. Paledusk and CHICO CARLITO)

11. The Pilot </3

2.ONE OK ROCK『DETOX』内容紹介

2-1.アルバムタイトル『DETOX』とは?

今回のアルバムの題を飾る”Detox”とは、日本語で「解毒」という意味。

彼らの普段の活動や言動からも分かるように、世に募る不安や不満感をアーティストとして鋭く察知しているONE OK ROCK。

このアルバムではそのタイトルの通り、彼らの視点からこの世界情勢やそれに属する個々人に対して問いを投げかけ、現代社会のネガティブを代弁し、ぶちまけるような内容になっています。

2-2.『DETOX』の具体的な内容・感想

一曲一曲の紹介をするとかなり長くなってしまいますので、ここでは11曲が『DETOX』というアルバムにまとまることでどのような世界観が生まれているのかをサラッと紹介させていただきます!

いくつかの収録曲を取り上げた歌詞考察の記事も執筆していますので、ぜひそちらもあわせてご覧ください。

まず、今回のアルバム『DETOX』とこれまでのアルバムでは大きく異なる点があると感じています。

それは、「メッセージの届け方」です。

従来のアルバムでは、我々を取り巻く社会情勢は外におきながら、オーディエンス「各個人」の人生に対してメッセージを届けていた印象が強いです。

しかし今回のアルバム『DETOX』では、主に政治をはじめとする複雑化した社会情勢の中に置かれた「大衆」に対して広くメッセージを叫んでいるような姿勢が感じられます。

では、『DETOX』でONE OK ROCKが大衆に投げかけるメッセージとはどのようなものなのでしょうか?

最初に平たくまとめてしまうと「今の世の中、何もそこまで合理的すぎる必要はないじゃないか」ということだと思っています。

政治が合理的に行われている以上、それによって回る、あるいはそれを回している社会というのも合理的にならざるを得ません。

社会の流れが完全にグローバルになった今では、従来の国家単位ではなく世界単位の大きなひとつの社会が前提として成り立っています。

したがって、社会に属する人間が多い以上、慎重に運営される必要がある社会というのは、より合理性を増してきています。

しかし、その社会を形作る人間が持つ「感性」というのは、何も理性で手懐けられるものではないのも確かです。

内なる感性と日に日に力を増す理性の食い違いが、現代人の不満や抑圧につながっているのだと私は思います。(多分ボーカルTakaも)

合理性の大きな壁によって行き場を失くした人々の感性は、やがて孤立化していき「他者」や「愛」を忘れていきます。

行き過ぎた合理主義によって薄まってしまった人との繋がりや、自分の感情を尊重する生き方というものを今一度見つめ直そうぜ」というメッセージが、このアルバムの一曲一曲からひしひしと伝わってくるのです。

社会に不満を感じている現代人、そしてTakaをはじめとするONE OK ROCKの痛烈な叫びによって、この現代社会のネガティブが今一度”DETOX”される革命が、この1つのアルバムから始まるかもしれません。

皆さんはONE OK ROCKのニューアルバム『DETOX』をどのように感じましたでしょうか?

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