今回歌詞を考察していくのはOfficial髭男dismの「What’s Going On?」です。
本曲は、2016年にリリースされたものであり、ボーカルの藤原聡さん自らの経験や自ら命を絶ってしまうことに対しての曲となっています。
藤原さんのコメントとして
「普段は言わないけど、僕は昔いじめられていた経験があるんです。
いじめによる自殺は相変わらず多いし、最近は過労死とかもある。
そうやって自ら命を絶ってしまうことに対して、僕たちはこう思うぜって投げかけようと思って書いたのが「What’s Going On?」なんです。」
引用:https://realsound.jp/2016/10/post-9916_2.html#google_vignette
とおっしゃっていました。
このように、藤原さん自身が経験したいじめの辛さや自分と同じような経験をした人に向けた曲というのが分かります。
「What’s Going On?」 歌詞
ああ神様 どうして
生きていく事は こんなに辛い事なんだろう?
感情がなくなってしまえば 苦しくないのに
ねえどうして人は言葉で人を
殺せるようになってしまったんだろう?
画面から飛び出した文字はナイフみたいだ
過去にもこうやって 人生めちゃくちゃにされて
大切な仲間が1人 命を絶ってしまった
What’s Going On? 僕らはもう 生き抜いてやろうよ
イヤホンつけたら 1人じゃないから
What’s Going On? イメージしよう 最高の世界を
現実ばかりに 縛られなくてもいいんだよ
ああ神様 現状は 理不尽だらけだ
これじゃまるでサッカーボールだろう?
弾かれて 蹴りつけられ
ついてないよな でも
それなら僕たちは 最後まで耐え抜いてやろうよ
奴らが飽きてしまうまで 遊び疲れてしまうまで
What’s Going On? いつかはそう 見返してやろうよ
口ずさめたら 1人じゃないから
What’s Going On? イメージしよう 痛快な夜明けを
ボリューム上げたら 一緒にいこうよ
What’s Going On? What’s Going On?
誰にも言えなくてもいいけれど
What’s Going On? What’s Going On?
このままお別れはないだろ
待ってよ ダメだよ ダメだよ 辛いよ
What’s Going On? 愛してるよ この手を掴んでよ
生き抜くことが 反撃のビートだ 傷は消えないけど
What’s Going On? 愛してるよ 黒焦げた世界を
超えていこうよ 一緒に未来へいこうよ
「What’s Going On?」 歌詞考察
では「What’s Going On?」の歌詞を考察していきます。
生きているだけでも大変な事が多く、また、感情がある事で、怒りや悲しさ、苦しさを受け取ってしまう為、無くなってしまえばいいのにということが伝わります。
ネットなどで、匿名で見えないからといって酷い言葉(ナイフ)を書かれたことで、自殺してしまった人のことを指しているようですね。
また、藤原さんの実話なのかは分かりませんが、少なくとも誹謗中傷などで少なからず自ら命を経ってしまう人はいます。
色々あるのかもしれませんが、誹謗中傷をしている人は絶対に「人前でナイフを振り回している感覚」を持ってほしいですね。
ここでは「生き抜いてやろう」と言う強いメッセージが書かれていて、ただ「生きていこう」と言われるよりも気持ちが入っているように感じますし、こういうところがヒゲダンの良さなのかなと感じる部分でもあります。
そして、音楽を聞いてしまえば「ヒゲダン」がいるから一人じゃない、味方だといってくれていて
現実ばかり考え過ぎないでと、自分が見ている景色だけが人生ではないと言うことを伝えたいのかもしれませんね。
現実は理不尽なことばかりで、周りの人に色々言われたり、いじめられたりと踏んだり蹴ったりされてしまう人もいるかもしれません。
しかし「相手が飽きる時まで耐えきってしまおう」と、また「〜しまおう」という言い方で強い意志やメッセージが伝わります。
「What’s Going On? 」を口ずさんだら一人じゃないから「ヒゲダン」がいるから、音量をあげて一緒に乗り越えていこうという意味なのかなと思います。
ここでは、主人公がいじめにより自殺しそうになっている人に向けて「このままお別れはないだろ 待ってよ 駄目だよ ダメだよ 辛いよ」と投げかけていて、
「生き抜くこと」こそが「相手にとって最大の仕返しだと」いうことを伝えています。
「愛しているよ」「この手を掴んでよ」「一緒にこえていこうよ」「一緒に未来へいこうよ」などと、一緒に乗り越えていこうというメッセージが強く伝わりますし、音楽ならではの伝え方だなと思いますね。
まとめ
Official髭男dismの「What’s Going On?」は、現代の私たちやいじめに対して、「辛いけど一緒に生き抜いてやろう、耐え抜いてやろう」という意味が前面に出ていて歌詞にも表れていますね。
実際、音楽にすることで面と向かって伝えづらい言葉やメッセージが簡単に伝えることができますし、聞く方も響きやすいと思います。
だからこそ、ヒゲダンは音楽で「What’s Going On?」という曲で、明るくポップなメロディーに合わせて「何がなんでもあきらめないで生き抜いてやろう」という強いメッセージを伝えてくれたのかも知れませんね。