ドレスコーズ「ヴィシャス」-何もできない、耐えられない-

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今回の記事では、ドレスコーズの「ヴィシャス」の曲のレビューと内容について書いていきます。

こちらの曲は5月14日に発売された「†」に収録されている曲になります。

ドレスコーズ自体は最近になってハマり始めたので、すごく深く考察出来るって訳では無いのですが…

自分なりに思ったことを書いていきたいと思います!

目次

ドレスコーズ 「ヴィシャス」歌詞

ぼくはヴィシャス

そうさ きみを見殺しにするかも

ぼくはヴィシャス

そうさ 今も隠してるだけかも

最低の最低より最低だれもぼくをすくえない

耐えられん 耐えられん

耐えられん 耐えられん

耐えられん 耐えられん

耐えられん 耐えられん

ぼくが見た あれは けちなまぼろし

耐えられん 耐えられん

耐えられん 耐えられん

耐えられん 耐えられん

耐えられん 耐えられん

耐えられん 耐えられん

耐えられん 耐えられん

耐えられん 耐えられん

耐えられん 耐えられん

「ヴィシャス」の歌詞の意味とは?

曲調は全体的に明るいのに対して、歌詞が結構ダークな印象を受けますよね。

「ヴィシャス」という言葉の意味について調べてみたのですが

・残忍、冷酷

・凶暴、危険

・激しい、強い

などの意味があるようです。

また、志磨遼平氏はこの曲について

“ヴィシャス”は、いまこの瞬間にも国家主導の殺戮や略奪行為があって、それを知りながら自分は何もできずにいる、その醜さを歌った曲。

https://mikiki.tokyo.jp/articles/-/41558

このようにコメントしていました。

世界では今この瞬間にも殺戮や略奪行為があるのに、知っていながら何もできない自分に対して「ヴィシャス(冷酷、残忍)」という表現をしたのですね。

冒頭に出てくる「きみを見殺しにするかも」という歌詞もきっと「世界では残酷な殺戮や略奪があるのに何もできずに見殺しにしている僕は、君にもいつか同じことをしてしまうかも」という意味なのでしょう。

最低の最低より最低 誰もぼくをすくえない

これは、そんな何もできずにいる自分に対して自己嫌悪に陥っている様子と私は捉えました。

自分は最低の最低よりも最低で、誰も僕を救えない(救いようがないくらい最低)という意味かな?と思っています。

この歌は「耐えられん」という言葉をひたすらに連呼しているのが特徴的ですが、やはりこれは志摩遼平氏のコメントにもあるように、何もできずにただ残忍な行為が行われている事実だけを噛み締めて生きている現実に対しての「耐えられない」という気持ちの現れだったりするのでしょう。

「ヴィシャス」を聴いた感想

ここからは私個人の話も入ってくるのですが、曲の感想と感じたことをお話しします。

確かに最近悲しい事件や残忍な事件のニュースって国内外目にする機会が増えました。

でも正直なところ、私自身がそのニュースを目の当たりにしても他人事という目線で見てしまう節はあったんです。

もちろん「酷い事件だな」とかそういうふうには思いますけど、身近じゃないから実感が湧かないというか、感情移入がしずらい部分っていうんですかね。

その点、志摩遼平氏の視野の広さと心の豊かさに感心しました。

国家主導の殺戮とは多分戦争のことだと思うんですけど、そういう遠く離れた国の話を見ても、正直な話実感ってあんまりないと思うんですよね。

自分が今感じていない又は感じたことのない痛みを感じて悩むことができて、行動しない自分を「ヴィシャス」と呼んで卑下するのって、誰にでもできることではないですよね。

また、離れた場所で起こっている凄惨な事件の数々に対して憂いているのではなく、その現実を知っていてもなお行動できない自分に対しての曲というのが、志摩遼平氏がコアなファンを獲得している理由なのかなと思いました。

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