こんにちは。
今回はいま大注目のインディーズロックバンド「NELKE」の「incarnetion」の歌詞考察をしていきたいと思います。
NELKEとは
NELKEは2023年結成のロックバンド。
Vo.Gt.のRIRIKOのバンドプロジェクトである「RIRIKO BAND」が始動し、2024年春、渋谷で行われたワンマンライブ「花図鑑」にてグループ名を「NELKE」に改名。
メンバーはそのまま、新たなスタートを切った。
2025年には、バンド初の東名坂ワンマンツアーを開催。その圧倒的な歌唱力と楽曲のクオリティ、演奏力の高さが評価され、観客を魅了するパフォーマンスで注目を集めている。
「incarnetion」について
RIRIKO一人で作ってきた音楽がバンドメンバーの力で生まれ変わる(Incarnation)をテーマにした今作は、バンド名の由来である「カーネーション」の花言葉「愛・純情」から連想させる歌詞と、力強くも華やかなバンドサウンドとして仕上がっている。
NELKE 「incarnetion」歌詞
作詞:RIRIKO
作曲:RIRIKO
ほんの少しだけ話がある
なんとなくで
聞いてくれたらいいけど
好きだって思って始めたこと
いまちょっと嫌いなこと
口先じゃ形を変えてゆく
言われた側だけが覚えてること
浮かぶ言葉を吐き出すのは
割と苦手って気づけたこと
こんな風でしか話せない
まだ見ていない景色があるからね
頑張ってばかりだよね ごめんね
だけど君も笑ってくれる?
勘違いでもいい
歌おう
こんなんでしか話せない
叶わないか はわかんない
あぁ 今更溢れ出てくるな
花は散ったのに…なのに…
困らせたいわけではなくて…
まあそうね
まだ話すことが
散ってしまったはずの
花びらってなんか
美しくてさ
どうして完全に嫌えない?
だけどやっぱり成功者を見ることは
辛い
ある日 君と出会えたあの日
君も同じ表情してた
こんな風でしか話せない
舞い散った花びらかき集めて
凛とした一つになれるなんて
確信とまではいかないけど
信じてみたいんだよ
歌を
愛も純情も
らしくはないけどさ
この花を贈ります
君じゃなくちゃダメだと思ったの
こんなんでしか、こんなんでしか、
歌えない
だから大丈夫
だから咲いている
あとちょっと早く出会えてたらな
…なんてことを考えてしまった
答え合わせをするにはまだ
時間が要る
まだ見ていない景色があるからね
頑張ってばかりだよね ごめんね
だけど君も笑ってくれる?
勘違いでもいい
歌おう
こんなんでしか話せない
叶わないか はわかんない
あぁ まだまだ溢れるのならば
花は散ったとて
咲ける
「incarnetion」歌詞考察
ここからは「incarnetion」の歌詞考察をしていきます。
前章としてこの曲「incarnetion」はバンド名である「NELKE」のドイツ語訳である「カーネーション」に「in」を足した言葉であり「incarnetion」になっています。
Vo.Gt.のRIRIKOが命名したこのバンド名
カーネーションの意味は「小さな花が集まって一つの花になる」という意味で
シンガーソングライターだったRIRIKOさんを中心に集められたバンドプロジェクト「NELKE」は
という願いが込められて命名されたバンド名です。
「incarnetion」の意味は「化身」
「バンドとして力強く咲きたい」というRIRIKOさんの想いに
メンバーが化身となり
力強く音楽を奏でる
そんな決意を歌った曲なのではないでしょうか
シンガーソングライターはすなわち「一人」であること
音楽という面で誰のことも頼ることはできない
大好きなことの音楽も今はちょっと嫌いなことになってしまった
こんな風でしか話せない
良いことも悪いことも、言われた側はよく覚えている
浮かんできた言葉を歌詞にするのも
それで誰かを傷つけることになってしまう
そう思い込むことによって夢を忘れられるだろうか
そんなことはなく、一人で叶えようとしていた夢「まだ見ていない景色があるからね」
そうして集めたメンバー
夢を押し付けてはいないか、笑ってくれているだろうか
今はまだ「勘違い」でもいい
ただひたすらに、歌を歌いたい
一人で歩んできたが、メンバーを集めることによって、良くも悪くも会話というのが増える。
そうなることによって、それぞれのやり方のぶつかり合いが起きる
「それでも嫌えないのはなぜか」
インディーズでまだ名の知れていない彼女らにとって、成功してTVや大型フェスで活躍している有名バンドを見るのは、言い表せないほどの悔しさがあり、言い表せないほどの辛さがあるだろう
そういう思いを、そういう顔を、隣でしてくれる味方がいることが、RIRIKOにとって救いで、嫌えない、嫌わない理由なのだろう
こんな風でしか話せない
メンバーそれぞれに花があって、それは一度散ってしまっているだろう
一度挫折をし、バンドという形をとって再び走り出した彼女らが、「凛とした一つ」すなわち、RIRIKOさんの一番の夢である「力強くバンドで咲く」
押し付けていた以前とは違う
「確信」とまではいかないが
「信じる」ことはできる
バンド名「NELKE」のドイツ語訳「カーネーション」
花言葉に「純粋な愛情」という言葉がある
「らしくないんじゃないか」
そう思ったりもしたが、この花を贈りたい
そういうバンド名を授けたい
活動開始後約一年
そういう想いが込められてのバンド名変更
初めてRIRIKOがメンバーを「信じる」
「君じゃなくちゃダメだと思った」から
RIRIKOの夢がバンドとして形を変え
それを信じていける
「確信」へと変わった
「こんなんでしか」
「incarnetion」の歌詞で度々出てくるこの言葉
こんなんでしかと聞いてプラスに考える人は少ないだろうが
RIRIKOにとってはそれでいい
それがいいのだ
だからメンバーを信じようと思えたし
だから今「こうして」、咲いているのだ
ソロとして辛い時代を経験してるRIRIKOにとって
メンバーとはもっと早く出会いたかった
が、それは、RIRIKOというアーティストを否定することにもなる
そして「出会えてよかった」と思うが
まだ答え合わせをするには早い
時間が足らなすぎる
「NELKE」の夢はまだ叶えていない
「incarnetion」は「NELKE」とRIRIKOの今までを
そして「NELKE」のこれからを高らかに歌う曲
バンドメンバーに出会って、一人で背負っていた夢が、メンバーと一緒に叶えることができる
形は変わったが、RIRIKOにとっては、それが何よりの救いであったのだろう
「勘違い」から「信じてみたい」に変わり、「確信」になった
RIRIKOの化身となり、互いを支えあい
夢を追いかける「NELKE」
そんな「NELKE」を象徴する
「NELKE」を語る上で外せない一曲となっていました。
まとめ
今回はNELKEの「incarnetion」の歌詞考察をしてみました。
NELKEの全てが詰まった、それでいてどこか背中を押してくれるような
そんな楽曲になっていましたね。
そんなNELKEは2025-2026年にかけて
全国ツアーを回ることが決定しています!
気になった方はぜひライブに行ってみてください!