羊文学の代表的な曲の一つ「くだらない」が若者に刺さりまくる話

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みなさんこんにちは!今回は羊文学の人気曲の「くだらない」の歌詞を紐解いていこうと思います。

この曲はボーカル兼ギターの塩塚モエカさんが作詞しており、普通に聴いていると恋愛ソングのようにも聞こえてきます。

しかし、実際はもっと聴き手に対しての深いメッセージが込められているのです。

「くだらない」は2022年4月にリリースされたアルバムの「our hope」に収録された作品で、本アルバムの中心とも言える曲となっています。

というのも、「our hope」はその名の通り希望を指しており、このアルバムの中で本楽曲は大切な意味があるのです。

傷つきながらも希望を見出して生きることの難しさというべきでしょうか。

この辺りは後々詳しく解説していきます!

まずはこの曲を聴いて、早速歌詞の方から見ていきましょう!

羊文学
目次

くだらない/羊文学 歌詞

なんでもあるようでなんにもないの
本当に欲しいもんはないの 心にぽっかり
なんで? もうわかってる

僕らの平行線を言葉で埋めるのはもう
手遅れだねって言って
行って、やっぱここにいて

どんなに遠くなっても
きっといつかはここに戻ってくると
大丈夫だと言って、やっぱ言わないで
聞き飽きたラブソングを僕に歌わせないで

時間ばっかさ、過ぎて行ってさ
僕らはいつでも終わりへ進んでる
なのに空っぽな日々が続くのは、なんで?
君が答えて 待ってるよ

どんなに遠くなっても
きっといつかはここに戻ってくると
大丈夫だと言って、やっぱ言わないで
聞き飽きたラブソングを僕に歌わせないで

なんでもあるようで何にもないの
ここには欲しいもんなないの 心にぽっかり
なんで? もうわかってる

「くだらない」が伝えたいメッセージ

歌詞の中身を見ているとなんだか悲観的な歌にも聴こえてしまいます。

しかし、この曲は現代社会における人間関係の難しさを描いています。

羊文学の歌の特徴として、誰もが日常で漠然と湧いてくる虚無感や葛藤などを文学的に上手く言語化しています。

そのスタンスが若者を中心とした多くの年齢層からの指示を受けているのですが、そもそもなぜそのような曲を作る事ができるのでしょうか。

それは塩塚モエカさん自身が日記のような感覚で歌詞を書いているからだと、インタビューで語っています。

なのでこの曲は、ひとりの人間としての塩塚モエカさんと、アーティストとしての塩塚モエカさんの葛藤や孤独を表している曲とも言えるのです。

自分の存在している意味が分からなくなったり、自分自身を愛せなくなった瞬間に湧き出てくる「くだらないな」という気持ち。

そしてそれを受け入れて前を向いて行く姿を、この曲が我々に見せてくれています。

実際、塩塚モエカさんはインタビューにて「くだらないと思ってしまうことさえ、意味がある」という風に話しています。

この辺りは歌詞の節々にも感じられますね。

例えばこの部分

時間ばっかさ、過ぎていってさ
僕らはいつでも終わりへ進んでる
なのに空っぽな日々が続くのは、なんで?

人生とは死に近づいていくものと言えます。

そして時間は唯一みんなに平等に流れているもの。

それなのに自分でも「くだらない」と思ってしまっているほどに対人関係に悩んでしまう。

相手は自分に対してそれほど頭を使っていないのかもしれないというのに。

そんな相手にだって自分と同じように平等に時間が流れている。

そんな風に思ったらなんか全部くだらないですよね。

それでも塩塚モエカさんは、一見空っぽで意味のないように思えても、ちゃんと意味があると教えてくれています。

個人的にこの曲を聴いていて思ったのが、歌詞が割と繰り返しているんですよね。

中盤以外はほぼ同じフレーズで構成されている歌となります。

そして曲調は優しく、ほんの少し幻想的な印象さえ感じられるようです。

これって、この歌自体が考え事みたいだなと思ってみたりします。

悩み事で葛藤している時って、自分にどれだけ言い聞かせても同じことを何度も考えてしまいませんか?

何回考えても行き着く先の答えは同じなのにも関わらず、ついつい同じ事をひたすら考えてしまうものですよね。

曲名にくだらないとありますが、実際に歌詞の中で何かをくだらないなと思っているような表現は見当たりません。

つまり、この曲は考え事をしている頭の中であり、その考え事自体をくだらないと思っていることからこの曲名になったのではないかと考えたりしています。

こういう漠然とした葛藤とかって激しく感情が起伏するものではないですよね、その証拠に曲調は優しく穏やかなものです。

クヨクヨ悩むのなんて時間の無駄だと分かっていても考え込んでしまう。

人生の時間は有限だと言うのに。

でも、そんな無意味に思える時間にもちゃんと意味があって、それはいつかきっと分かる日が来るのでしょう。

物事には全て意味があると言う人も居ます。

かくいう筆者の私もそう思っています。

あの時は凄く落ち込んだ事件だけど、それが無かったら今の幸せな状況は無かっただろうな。なんてよく思います。

時期、タイミングの話だったり、自分自身の考え方だったり何にでも言えますが、やはりプラスでもマイナスでもどっちでもなくても、全てには何かしら意味があるのでしょうね。

先程も記述した通り、羊文学は誰しもが日常で感じる葛藤や漠然とした不安などを言語化するのが非常に上手いロックバンドです。

だからこそ羊文学の曲を通して、自分自身を見つめ直す機会を貰えるような気がしますね。

あなたもこの曲を機に、自分の考え方を見つめ直す時間を取ってみても面白いかもしれません。

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