みなさんこんにちは!
2025/7/13にVaundyの新曲『再会』がリリースされました!
この曲はアニメ『光が死んだ夏』の主題歌になっています!
懐かしい夏の思い出を中心に繰り広げられる切ない青春ソングの歌詞を一節ずつ考察していきたいと思います!
1.Vaundy『再会』歌詞
one more time
もう少しで起こすよmagic
超TRY
光を貸してbody
どうにかしてでも
一つ願い、聞いてくれ
どうこうよりも
一つ想い、悟ってくれ
宇宙一の悲しみと
霧覚める静けさと
僕の心拍で
もし
もしもここから
また出会えるのなら
この先は
一瞬も一寸の隅も
忘れず全部覚えておこう
目を閉じあうたび
まぶたで久しく
君に出会えるから
また夏で話そう
one more night
もう少しで起こすよmagic
超HIGH
もうすでに力んでるマジ
どう見たってもう
無謀のコース蠱毒みたいだね
どうこうよりも
税匿の情を掘りおこしてくれ
宇宙一の快感と
咳き込める重圧と
僕の情熱で
もし
黄泉の果て繋ぐ呪文と
航路の在処など
僕が知らなかったら
君はそれでも、胸の奥
僕の何かの在処を
それでも、探すだろうか
ねえ、もしも
もしもここから
また出会えるのなら
これまでの
一瞬も一寸の隅も
忘れず全部覚えておこう
目を閉じあうたび
まぶたで久しく
君に出会えるから
また夏で話そう
2.Vaundy『再会』歌詞考察
2-1.魔法のような再始動の予感
one more time
もう少しで起こすよmagic
超TRY
光を貸してbody
「もう一度」という言葉に始まるこの冒頭は、再会や再出発の希望を魔法(magic)になぞらえて描いています。
2-2.言葉ではなく、心を感じてほしい
どうにかしてでも
一つ願い、聞いてくれ
どうこうよりも
一つ想い、悟ってくれ
何かを伝えようとする切実さと、「言葉」より「想い」で分かり合いたいという願いがにじみ出ています。
2-3.感情の極限と静けさの交錯
宇宙一の悲しみと
霧覚める静けさと
僕の心拍で
もし
「宇宙一の悲しみ」という極端な比喩は、深い絶望や喪失感を表していて、「静けさ」はそれによる虚無のような感覚を強調しています。
2-4.記憶に刻む再会の約束
もしもここから
また出会えるのなら
この先は
一瞬も一寸の隅も
忘れず全部覚えておこう
目を閉じあうたび
まぶたで久しく
君に出会えるから
また夏で話そう
「また出会えるなら」という仮定からは、切なさを含みながらも、再会への強い願望が滲み出ていますね。
「一瞬も一寸の隅も」忘れたくないという想いを抱えて、その思い出の舞台である「夏」にさいかいし、「また話そう」という願い、希望を漏らしています。
2-5.高まる衝動と予感
one more night
もう少しで起こすよmagic
超HIGH
もうすでに力んでるマジ
「力んでるマジ」という言葉には、期待と不安が入り混じった高揚感が込められており、夢に見た再会の到来を感じさせます。
2-6.絶望の中の本音と救い
どう見たってもう
無謀のコース
蠱毒みたいだね
どうこうよりも
税匿の情を掘りおこしてくれ
「無謀のコース」「蠱毒(こどく)」といった重い言葉は、行き場のない感情や複雑に絡み合った人間関係を表しているのかもしれません。
「税匿の情」という表現には、その人間関係の中で隠され、抑圧された感情や情愛を示し、それを「掘り起こしてくれ」という願いは、再開を待ち望む兼ねてからの友人にしか叶えられないものでしょう。
真の感情を受け止めてほしいという深い渇望に他なりません。
2-7.情熱の先にある“もし”
宇宙一の快感と
咳き込める重圧と
僕の情熱で
もし
ここでも対比が使われています。
「快感」と「重圧」、「情熱」。
極端な感情の中で、それでもなお「もし」という希望に賭ける気持ちが感じられます。
限界まで燃え上がるような再会への情熱が、現実の苦しさと向き合いながらも、再会という可能性を信じているのです。
2-8.それでも、君を探すか
黄泉の果て繋ぐ呪文と
航路の在処など
僕が知らなかったら
君はそれでも、胸の奥
僕の何かの在処を
それでも、探すだろうか
ねえ、もしも
ここで、友人とは死別していたことがわかります。
友人がいる死後の世界(黄泉)へ気持ちを伝える術を知らない「僕」が何も伝えられなかったとしても、「君」はなおも「僕」の本質を探してくれるのかという問いかけがなされています。
「ねえ、もしも」という一言には、相手への信頼と同時に、不安や切実さも漂います。
2-9.永遠の記憶としての再会
もしもここから
また出会えるのなら
これまでの
一瞬も一寸の隅も
忘れず全部覚えておこう
目を閉じあうたび
まぶたで久しく
君に出会えるから
また夏で話そう
再び繰り返されるこのサビでは、記憶の中でしか生きれない「君」との決別にも似たニュアンスが感じられます。
「まぶたで久しく出会える」というのは、目を閉じた内側に記憶として「君」が存在していることを示し、再会は心の中で常に起きている、という解釈もできます。
そして、最後の「また夏で話そう」は、いつか主人公が亡くなった時にはあの夏の続きを始めよう、という決別の約束なのかもしれません。