みなさんこんにちは!
2025/7/31にback numberの新曲『幕が上がる』がリリースされました!
この曲のMVは、リリースから少し遅れて8/4に公開されましたが、公開5時間にして早くも10万回再生を記録しています!
それもそのはず、この曲は劇場版『TOKYO MER~走る緊急救命室~南海ミッション』の主題歌にもなっており、注目の一曲になっています!
タイトル『幕が上がる』にある通り、何かを始めようとする人の一歩踏み出す勇気を讃え、共感し、応援してくれるような歌詞が、私たちの背中を押してくれます。
今回はそんな歌詞を一節ずつ区切って考察していきたいと思います。
ぜひ最後までご覧ください!
1.back number『幕が上がる』歌詞
怖いけど 震えは止まってないけど
それはさ 失くすのが怖いものを
ちゃんと持ってるってことだろう
大丈夫だよって
いくら言い聞かせても
また迷いながら 疑いながら
強くなりたかった
止まない拍手も光の雨も
特別なものはいらない
いつだって
なぜか僕を選んだ誰かの
見慣れた笑顔が
何かのゴールだったりするんだ
探しても嘆いても
遠く離れても
悔しかったことは悔しいまま
自分は自分でそのまま
今更すくむ足と
滲む弱さに
慣れるでもなく諦めるでもなく
強くなりたかった
止まない拍手も 光の雨も
特別なものはいらない
あと少し
もう少し頑張ってみるから
終わったら頑張ったねって乾杯してよ
決して一人では何も出来ない事
助けられてなんとか僕を生きて来た事
荷物は重くて 世界は理不尽だって事
全部忘れて歌えたらいいのに
止まない拍手も 光の雨も
特別なものはいらない
願うなら
なぜか僕を選んだあなたの見慣れた笑顔が
最後のゴールであって欲しいんだ
だからその瞬間まで
大事なものを守れるくらい
強くなりたい
強くなりたい
強くありたい
2.back number『幕が上がる』歌詞考察
2-1.初めて踏み出す一歩は重いけど
怖いけど 震えは止まってないけど
それはさ 失くすのが怖いものを
ちゃんと持ってるってことだろう
何かに挑戦する時、足がすくんで一歩目を踏み出せない時がありますよね。
それで自己嫌悪に陥ったりすることもあるだろうし「根性なし」なんて罵声を浴びせてくる他人もいるかもしれません。
しかし、この冒頭では足がすくむことに共感したうえで称えてくれています。
何か新しい環境への変化を恐れる時、それは今いる場所に大事なものをちゃんと持っているということなのです。
だから、まずはじめに踏み出す勇気がなかなか出なかったとしても、自己嫌悪する必要はないと優しく語りかけてくれています。
2-2.不安に迷いながら進んでいく
大丈夫だよって
いくら言い聞かせても
また迷いながら 疑いながら
強くなりたかった
一歩を踏み出したとしても、何かに挑む以上は「これでいいんだろうか」という不安や迷いは付きまとうでしょう。
しかし、最初に抱いた「強くなりたい」というその一心で、不安や迷いを抱えながらも確実に一歩ずつ歩んでいきます。
2-3.大それてなくとも充分な挑む理由
止まない拍手も光の雨も
特別なものはいらない
いつだって
なぜか僕を選んだ誰かの
見慣れた笑顔が
何かのゴールだったりするんだ
「他人に注目されたい」
「大金を手にしたい」
何かに挑む時の理由としてはよくあるものですが、そんな大それた理由がなくても、負けられない挑戦というものもあります。
「家族を守るため」
「期待してくれる恩師に喜ばせるため」
「友達の応援に応えるため」
この曲は、身近な誰かのために1日1日を送る人へ宛てた応援ソングでもあるのです。
2-4.悔しかった過去を糧に
探しても嘆いても
遠く離れても
悔しかったことは悔しいまま
自分は自分でそのまま
右も左も分からない新天地に踏み出したとしても、自分が過去に経験した悔しさや傷はなくならないものです。
しかし、それを忘れられないからこそありのままの自分で進み、自分だけの成功を勝ち取ることができるとも語っています。
2-5.挑戦することの重荷
決して一人では何も出来ない事
助けられてなんとか僕を生きて来た事
荷物は重くて 世界は理不尽だって事
全部忘れて歌えたらいいのに
自分に鞭打って挑戦していく中でも、やはり膿はたまるものです。
挑戦していく中で1人では何もできず、周りに助けられてばかりであることを不甲斐なく思うこともあるでしょう。
挑戦していく世界もまた、努力に応じて成功をくれるわけでもなく、罵倒や非難という理不尽が降りかかってくることもあります。
それらのプレッシャー(=重荷)を一旦下ろし、声を上げて歌ってしまいたいと、そう嘆いています。
2-6.笑顔を守るために挑み、強くなる
止まない拍手も 光の雨も
特別なものはいらない
願うなら
なぜか僕を選んだあなたの見慣れた笑顔が
最後のゴールであって欲しいんだ
だからその瞬間まで
大事なものを守れるくらい
強くなりたい
強くなりたい
強くありたい
そんな重荷に押しつぶされそうになっても、挑み続ける限り歩みを止めることはありません。
富や名誉よりも価値のある「あなたの見慣れた笑顔」を目指して、進み続けていきます。
そして、その笑顔というゴールに辿り着いた時、笑顔を守り続けていくのに必要な強さを得るための挑戦でもあるのです。
3.まとめ
back numberの新曲『幕が上がる』は、挑戦することを後押しするのはもちろん、そこで抱えるであろうプレッシャーや不安に共感し、肯定してくれる一曲でした。
特に、冒頭のフレーズは印象的です。
「挑戦することが怖いのは、今いる場所に失いたくない大事なものがあるってことだろう」
この言葉で自己嫌悪の雲が晴れた人もいるかもしれません。
そのうえで、新しい景色を見るために挑戦することを選んだリスナーに寄り添ってくれる暖かさがあります。
また「誰かの見慣れた笑顔が僕のゴールだったりするんだ」というフレーズでは、大きな野心からなる巨大な目標や挑戦のみならず、大事な人のために日々の生活と向き合っている人への細やかな応援も含まれていました。
リスナーの不安やプレッシャーに寄り添い、新たな挑戦へと背中を押してくれる暖かな応援ソングでした。