みなさんこんにちは!
2025/8/1にSaucy Dogの新曲『スパイス』がリリースされました!
この曲は『映画クレヨンしんちゃん 超華麗!灼熱のカスカベダンサーズ』の主題歌にもなっており、幼い頃の記憶を彷彿とさせるノスタルジックな歌詞が特徴的です!
無邪気な子どもだった「あの頃」と素直になれず窮屈な大人になってしまった「今」との対比の中で「これからの生き方」が徐々に見えてきます。
今回はそんな新曲『スパイス』の歌詞を一節ずつ考察していきたいと思います。
ぜひ最後までご覧ください!
1.Saucy Dog『スパイス』歌詞
放課後道草笑い声
近道探して遠回り
失敗なんかいちいち数えなかったあの頃
泥だらけでまた明日
ポッケの中の砂を集めて
昨日はきっと楽しかったんだろうな
いつからかいつからだ
良い人でいなきゃなんて
ずっとどうしようもない
そんな窮屈に縛られていった?
迷いもなく生きてきたって言えないけど
僕だってあの路地の向こうに
宇宙に目を輝かせて
辛口の人生もきっとスパイスだって
受け入れていくんだ
今しかできない事がしたい
空前をカタチにして
大人になんかなりたくはない
そう思うのはなった後だな
失敗ばっかきっと数えていた気がする
なんだかんだで飲み込んだ日々
ポッケの中のレシート広げて
昨夜もちゃんと楽しかったんだな
いつまでもいつまでも
交わした涙で強くなっていった僕らなら
そんな事かって笑える
期待値に焦がされたって
イメージは枯らさないように
無責任な言葉に自分を見失わないように
心から向き合った結果間違いの連続が人生
まぼろしの向こうに 僕らは目を輝かせて
何回も乗り越えてやっと掴んだなら
離さないように手を伸ばした
その先にある僕らの未来を描いて
2. Saucy Dog『スパイス』歌詞考察
2-1.「今」を楽しんでいた幼い日
放課後道草笑い声
近道探して遠回り
失敗なんかいちいち数えなかったあの頃
泥だらけでまた明日
ポッケの中の砂を集めて
昨日はきっと楽しかったんだろうな
大した意味も必要とせず、友達とたわいもない会話を弾ませていた「幼い頃」
失敗などに囚われることもなく、後先も考えずに面白おかしく毎日を過ごしていた事を懐かしんでいます。
「今この瞬間だけ」を大事に生きていた幼い頃の遠い思い出を彷彿とさせ、胸が締め付けられるような印象を覚えます。
2-2.歳を重ねてわきまえて
いつからかいつからだ
良い人でいなきゃなんて
ずっとどうしようもない
そんな窮屈に縛られていった?
しかし、歳を重ねるにつれて覚えてきたこともどんどんと増え、子どもの頃のような無邪気さはどこかへ置いてきてしまいます。
「良い人でいなきゃいけない」
社会で生きていくための「手段」にすぎないはずの考え方は、次第に自分で自分を縛り付けるようになり、窮屈さを感じさせてしまいます。
2-3.幼さも大事にしていたい
迷いもなく生きてきたって言えないけど
僕だってあの路地の向こうに
宇宙に目を輝かせて
辛口の人生もきっとスパイスだって
受け入れていくんだ
今しかできない事がしたい
空前をカタチにして
「大人にならなきゃいけない」
「子どものように無邪気でいたい」
その間の中で迷わなかったことはないとは言い切れません。
しかし「大人になること」だけに振り切るのではなく、今しかできないことや大きな夢を追いかける「少年のような無邪気さ」も大事にしていたい。
そんな気持ちが胸をざわつかせています。
2-4.「過去」に縛られてしまう大人としての日々
大人になんかなりたくはない
そう思うのはなった後だな
失敗ばっかきっと数えていた気がする
なんだかんだで飲み込んだ日々
ポッケの中のレシート広げて
昨夜もちゃんと楽しかったんだな
「大人になんかなりたくない」
そう思うのは、社会に出た後、大人になった頃です。
きっとそれは、日々の暮らしの中で自分の立場や相手の身分に気を遣う人間関係であったり、仕事の失敗などの疲れが蓄積した結果、そんなものがなかった「過去」を振り返ってしまうからでしょう。
何の意味も持たないはずのポケットの中の砂が「昨日を楽しんだ証」であったはずの「幼い頃」
それと、自分が飲み込んだアルコールの内容がきちんと印字された、意味のあるものこそが「昨日を楽しんだ証」である「今」
このふたつの対比が、どこか切なさを感じさせます。
2-5.過去を羨むより、活かして
いつまでもいつまでも
交わした涙で強くなっていった僕らなら
そんな事かって笑える
期待値に焦がされたって
イメージは枯らさないように
無責任な言葉に自分を見失わないように
今と過去を切り離して比べて、羨むことは簡単でしょう。
しかし、今に至るまでに多くの困難や失敗を超えて生き抜いてきた「過程」に目をやれば、それを誇ることができるし、活かすこともできます。
また「良い人であれ」とか「正しくあれ」という言葉を投げかけてくる社会も人も、それを素直に実行した果てに自分の思うような生き方をできなくなってしまった場合には責任をとってくれるわけではありません。
全てを鵜呑みにしてしまう前に、幼い頃から育ててきた「本当の自分」の気持ちも大事にした上で判断や修正を行うことも大事なのです。
2-6.迷いながらも大きな夢を見失わずに
心から向き合った結果間違いの連続が人生
まぼろしの向こうに 僕らは目を輝かせて
何回も乗り越えてやっと掴んだなら
離さないように手を伸ばした
その先にある僕らの未来を描いて
幼かった頃から大人になるまで、自分の心に従って、そして時に他人の言葉を聞き入れて…
どちらの選択をしても間違うことは山ほどあり、そしてそれこそが「人生」なのです。
積み重なる失敗に目がくらんでしまったとしても、見方を変えれば積み重なる失敗を乗り越えてきたからこそ「今生きている事実」があることを誇ることもできます。
そんな失敗続きの道のりを大事にしながらも、少年のような無邪気で大きな夢に手を伸ばしていくことこそが、自分が羨んでいた「少年」のような「大人」でいられる答えなのかもしれません。
3.まとめ
Saucy Dogの新曲『スパイス』は、少年の無邪気さを羨みながらも大人としての生き方を送る中でくすぶる気持ちへのアンサーソングだと言えます。
少年のように無邪気で大きな夢を抱きながら、大人に成るまでの道のり(失敗や成功)への有り難みも大事に覚えておくことで、一見矛盾する「子どもでありながら大人な人生」を送ることができるのです。
大事なのは、過去への「執着」ではなく「感謝」なのでしょう。