羊文学『doll』歌詞考察─偽物の愛─

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みなさんこんにちは!

2025/9/15に羊文学の新曲『doll』がリリースされました!

この曲は10/8にリリースされる羊文学のニューアルバム『Don’t Laugh It Off』に収録されていて、今回ひと足先にリリースされた一曲になります!

今回はそんな羊文学の新曲『doll』の歌詞を考察していきたいと思います!

ぜひ、最後までご覧ください!

目次

1. 羊文学『doll』歌詞

あなたは私の何にも知らない
休みの日なにしているかとか
どんな景色の中で生きてて
どんな言葉で傷付くかさえ

だって愛してるって言っても理由がない
きっと1番大事なとこは誰にも見せない

私はあなたの可愛い子猫
都合の悪いことは言わない
嘘もつかない
だけど心の境界線の確認をする

だって正解のフリしてる偽善が多い
きっと最終的な舵は誰にも切れない

(ね。何でいつもそんなふうに)
(全てを欲しがるの?)
(諦めもときには)
(肝心だよ?)

だって私に空いた穴は君にはない
きっと君の欲しい私はどこにも…

だって愛してるって言っても理由がない
きっと1番大事なとこは誰にも見せない
それでいい それでいいよ

2. 羊文学『doll』歌詞考察

2-1.あなたからの口だけの「愛してる」

あなたは私の何にも知らない
休みの日なにしているかとか
どんな景色の中で生きてて
どんな言葉で傷付くかさえ

だって愛してるって言っても理由がない
きっと1番大事なとこは誰にも見せない

「あなた」は「私」を愛していると口では言うようですが、どうやらそれには中身がないようです。

「私」のことを全く理解しておらず、分かった気になって「愛している」とは言いますが、それには理由がなく、誰かを愛している自分に酔っているように見えてしまうのです。

2-2.いい彼女を演じて

私はあなたの可愛い子猫
都合の悪いことは言わない
嘘もつかない
だけど心の境界線の確認をする

だって正解のフリしてる偽善が多い
きっと最終的な舵は誰にも切れない

「私」もまた、自分に酔っている「あなた」に合わせてそれに合う彼女を演じています。

都合の悪いことを言わず、相手の顔色を伺いながら心の境界線(壁)をたてています。

自分の気持ちと相手の気持ちの間で中途半端に揺れ動くその様は、まるで舵を切れずに彷徨う船のようです。

2-3. 求めてばかりの愛

(ね。何でいつもそんなふうに)
(全てを欲しがるの?)
(諦めもときには)
(肝心だよ?)

だって私に空いた穴は君にはない
きっと君の欲しい私はどこにも…

だって愛してるって言っても理由がない
きっと1番大事なとこは誰にも見せない
それでいい それでいいよ

相手は自分に対して何でもかんでも求めてばかりでいるので、自分が差し出せるものはないと呆れてしまっています。

相手は「私」を見てくれているわけではなく、理想の彼女像に「私」を当てはめているだけなのです。

3.まとめ

羊文学の新曲『doll』は、タイトルの”doll”(人形)にもあるように、理想の彼女像に当てはめようと人形にめかしつけるように干渉してくる「あなた」と、それにモヤモヤとしながら付き合う「私」のすれ違いを描いた曲でした。

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