羊文学『いとおしい日々』歌詞考察─無気力な日々すらも愛して─

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みなさんこんにちは!

2025/10/8に羊文学のニューアルバム『Don't Laugh It Off』がリリースされました!

今回はその中から『いとおしい日々』の歌詞を考察していきたいと思います!

是非、最後までご覧ください!

目次

1.羊文学『いとおしい日々』歌詞

耳障りなアラーム止めて
まだこのまま、ここで
ああ今日も変わらず
1日がまた始まった合図(はあ..)

読みかけの本が積み上がって
望まぬバベルできる

あれもこれもほしい
手を出したのに空っぽのまま

あっちの水甘い匂い
でも舐めたら苦い、辛い
ねえ、がんばる偉い私、お元気ですか?

今日に何を残そうか
溢れそうな毎日を掴むだけで
いっぱいの今日に何を残そうか

あっちの水甘い匂いでも舐めたら苦い、辛い
ねえ、がんばる偉い私、どこに行ったの?

秘密の呪文はありません
ただ歩けば進む
あの人みたいじゃないけれど
ほら、まだまだ続く

今日に何を残そうか
ほとばしる衝動や
眩しい奇跡がなくても
今日を許せるだろうか

何にもない今日が過ぎる
それだけでも明日を繋ぐ
一歩一歩紡ぐ日々が、
私の日々よいとおしい日々よ

2.羊文学『いとおしい日々』歌詞考察

2-1.頑張りたいのに無気力な日々

耳障りなアラーム止めて
まだこのまま、ここで
ああ今日も変わらず
1日がまた始まった合図(はあ..)

読みかけの本が積み上がって
望まぬバベルできる

あれもこれもほしい
今日に何を残そうか
溢れそうな毎日を掴むだけで
いっぱいの今日に何を残そうか

あっちの水甘い匂いでも舐めたら苦い、辛い
ねえ、がんばる偉い私、どこに行ったの?

朝のアラームに起こされる1日の始まりも、読書という自分の趣味に対しても、全てに無気力な様子が伺えます。

波風も立たぬ変わり映えのしない新しい1日が始まることにワクワクはできないけど、どうにか本を読もうと買い溜めた本は、買い溜めたままで読むことが出来ていません。

そんな自分に焦ってあれもこれもをやろうと、1日1日を意義のあるものにしようと試みはしますが、焦りのせいか何かをしようと思う気持ちを持つことでいっぱいいっぱいになってしまいます。

いつかの生きることに対して積極的だった自分が赤の他人だったかのように「頑張ってた時の自分は元気かなあ」と冗談ぽく言っていますね。

2-2.何もない些細な日常も愛してあげて

秘密の呪文はありません
ただ歩けば進む
あの人みたいじゃないけれど
ほら、まだまだ続く

今日に何を残そうか
ほとばしる衝動や
眩しい奇跡がなくても
今日を許せるだろうか

何にもない今日が過ぎる
それだけでも明日を繋ぐ
一歩一歩紡ぐ日々が、
私の日々よいとおしい日々よ

私たちは、唱えれば良い1日になってくれる秘密の呪文などは持ち合わせていません。

1日1日は過ぎ去っていくという強制的な歩みの中で着実に前へ進んでいけるあの人とは違うかもしれないけれど、たとえ前進できなかったとしても明日というのは必ず訪れます。

そんな大義や意味を見出せない1日を重ねたことで自分を責めるのではなく、些細な日常への有り難みを感じて、前進できなかった自分すらも許してあげようという構えが見えますね。

何にもない日常だろうと、その日は人生で一度しかありません。

意味や大義などなくても、今日という日を過ごせる有り難みというのは誰に対しても平等にあるものであり、気づけるか気づけないかは我々次第ですね。

3.まとめ

羊文学の新曲『いとおしい日々』は、日々を無気力で無意味なように過ごしてしまう主人公がそんな自分を責めて焦らせてしまうような姿から、何でもない日を過ごせる有り難みを感じるまでの様々な幅を描いた作品になっていました!

前進があってもなくても、自分が今を生きれているという感謝を忘れてはまた同じことの繰り返しでしょう。

生きている感謝を感じようとすればするほど、行動も後追いでついて来ようとするものですしね!

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