某有名配信者、加藤純一さんが不倫をしていた件で一部界隈がざわついています。
一部界隈と言えど、彼は配信者の中で言えばトップと言っても過言ではないほどの視聴者を獲得しています。
そのため、その反響は凄まじく一時期はXのトレンドを埋め尽くすほどまでに広がりました。
彼自身が不倫疑惑について潔白を示そうと試みたライブ配信『加藤純一不倫裁判』においても、同接(瞬間視聴率)は30万人を超え、多くの注目を集めていたことが分かりますよね。
今回はこの一件に関して、私の主観を交えながら話していきたいと思います。
1 . 加藤純一氏の不倫疑惑浮上から一連の流れ
アメリカのロサンゼルスに大谷の試合を1人で見に行くと飛び立った加藤純一さん。
ところが、9月12日に現地スタジアムの中継カメラにAV女優の本郷愛さんと見られる女性と2人で野球観戦をする姿が放映され不倫疑惑が浮上。
疑いを晴らすため翌日13日に『加藤純一不倫裁判』を配信サイトTwitchにて開廷する。(加藤純一さんの奥さんのさちこさんも出席した)
LA旅行自体、加藤純一さんは1人ではなかったこと、相手が本郷愛であったことを認めた上で「不倫はしていなかった」として肉体関係自体は一貫して否定していた。
その調子で、次々と提出される証拠や質問に対して(苦し紛れながらも)容疑を否認したまま閉廷へと持ち込んだ。
しかしながら、最後に彼自身が行った視聴者に向けた「不倫をしていると思うか否か」を問うアンケートでは、8割の視聴者が「不倫をしていると思う」と答える有様であった。
というのも、彼の配信を日頃から見ていれば(見ていなくとも?)分かりやすいほどの黒でした。
終始、嘘をついている時の彼特有の胡散臭さが読み取れちゃったんですよね。
実際、後日彼自身も「これは絶対バレてると思った」と話していました。
失礼ながら、確実に黒すぎる被告を前に私自身もニヤニヤと配信を楽しませてもらっていました。
15日未明、これを受けた不倫相手と見られる本郷愛さんが「私は騙されて不倫してしまったんです」という旨の釈明動画をYouTubeにアップ。
更にこれを受けた加藤純一さんが「記者会見」と題して真実を語り始めました。
2 . 加藤純一氏の不倫についての真相
事実、加藤さんは「奥さんとはもう離婚するから」という鉄板すぎる口説き文句で本郷さんを欺いていました。
しかし、騙されたとしていた本郷愛さんに関しても、当時付き合っている彼氏が別でいた上で加藤さんと会っていたことは既に明らかになっていました。
したがって、例の動画については彼女も彼女なりの裏切りをしたことを踏まえて「加藤純一だけが一方的に悪い」という印象操作には至りませんでした。
ただ、一部を除いて彼女が語ることは事実であるとして「エッチしたかった。さっちゃん(奥さん)ごめん。」と繰り返し、不倫したことを彼自身も認めました。
前の不倫裁判で頑なに嘘を貫いていたことに関しては、「本郷さんの不安定な精神的状況を考えた上で、向こうの命を守るためにも嘘をつかざるを得なかった」と説明。
これに対して奥さんは悪態をつきつつも、「私の方を大事にしてくれてるのは分かる」「私は怒ってないし、どうせ(私のところに)戻ってくるのは分かる」と、寛容な態度を示しました。
3 . 加藤純一氏の不倫についての世間の反応
この一件に関して世間では賛否両論。
「久々にうんこちゃん(ニコ生時代の名前)としての配信が見れた」「これが見たかったんだよな」など、エンタメとして楽しんでいた声もあれば
「奥さんが気の毒だ」「ピザラジ(彼がレギュラー出演するラジオ)が休止するなど、周りに多大な迷惑をかけている」「責任感が欠如している」など、厳しい声も見受けられました。
4 . 今回の不倫は何故ここまで炎上したのか?
ここからは私の主観の話になります。
私がこれについて思うのは「何故ここまで炎上する必要があるのか」ということです。
そもそも、加藤純一さんは我が道を征く歯に衣着せぬスタイルで昔から一線を画してきた配信者です。
彼が未婚の時にも、不貞を働くことは往々にしてありました。
以前はそれでも炎上することはなく、むしろ彼の浮気話をエンタメとして楽しむ視聴者の方が多かったのです。
しかし、今回の不倫については否定的な意見が多数寄せられ、炎上と呼べる事態にまで発展してしまいました。
確かに、交際中にする浮気と結婚してからの浮気は違うだろうという意見はごもっともだと思います。
ただ、今回この件が燃えてしまった理由はそれとは別のところにあるように感じます。
5 . 美化される配信者像
結論から言うと、この炎上というのは従来ネットにはなかった概念「コンプライアンス」が持ち込まれたことが根本的な原因でしょう。
加藤純一さんは2009年からニコニコ生放送でうんこちゃんと称して配信者としての活動を開始しました。
その当時、インターネットは普及しきっておらず、言わば「サブカルチャー的」だったり「アンダーグラウンド」な立ち位置にありました。
そんな埋もれたフィールドだったからこそ、彼は声を大にして世間を皮肉ったり、常識全般を覆しながら活動し、そのスタイルに魅了された多くの根強い視聴者を獲得できていました。
しかし、時代の進みとともにインターネットは世代やコミュニティを超えて普及していきました。
インターネットは多くの世代やコミュニティを飲み込んでいきましたが、そこには芸能人やマスコミといったTV業界も含まれていました。
それと同時に、芸能界で重視される「コンプライアンス」が持ち込まれてしまいました。
つまり、それ以降配信者は芸能人と同じような扱われ方をされるようになってしまったのです。
各人がテレビをつけたらいずれかのチャンネルに接続されるように、各人がインターネットを開けばいずれかの配信者につながるような時代。
配信者の抱える視聴者というマーケットがいつの間にかものすごく広くなってしまったがために、世間体というのは無視できないものになりました。
逆も然りでしょう。
TVと共に流入した新規のインターネット参入者たちは、TVと同じく画面の中で活動する人たちに対しては等しくコンプライアンスを求めることで、ついには配信者にまでその手がかかるようになってしまったのです。
当たり前にコンプラが流布されている今のインターネットですが、いざ見返してみると、配信者やそれに根付く視聴者たちからしたら溜まったもんじゃないですよね。
以前の自分たちの感覚、スタイルが他所のルールでねじ伏せられるなんて、虚無でしかありません。
そこへいくと、加藤さんのこの一件に関しても、そのコンプライアンスをぶち破ったということですから(勿論隠そうとはしていたんですけれども)今の時代でも従来の配信者としてのスタイルを貫き通したということですから、一定数評価する視聴者がいるのも納得がいきます。
6 . 本騒動に対しては私たちの言うところではない
加藤純一さんの不倫の一件に関して、許す許さないを決めるのは奥さんなのであって、これからどうするかを決めるのは加藤さん本人であるということ。これに尽きます。
ただ叩きたいがために、頭ごなしにバッシングをする行為というのはハッキリ言ってお門違いですし、愚かなことなのではないかと思ってしまうのです。
特に「奥さんが可哀想だ」という意見に関しては特段嫌悪感を感じてしまいます。
確かに「自分だったら相手が不倫してたら嫌だな」「倫理的に間違ってる」というのは間違いないことだと私自身も思ってはいますが…
奥さんは既にこの一件に関して寛容な態度を示しているのに対し「いやいやちょっと待ってよ、僕たちは許さないよ、奥さん可哀想ですもん」というのは、逆に奥さんに対して失礼極まりないでしょう。
自分の叩きたいというエゴがために奥さんを盾(道具)として利用するのは、それはそれでどうなんでしょうか。
大前提、この件の唯一の被害者は奥さんであり、私たちではありませんからね。
彼女の意見が最も尊重されるべきだと思っています。
7 . 加藤純一、うんこちゃんへ
加藤純一が悪名として轟いた今、彼はニコ生時代に名乗っていたうんこちゃんとして改めて活動を開始しました。
確かに倫理的には終わっていたかもしれないけれども「それを含めてのうんこちゃんだろ」という認識こそが昔から彼の配信を支えてきていたことに変わりはありません。
うんこちゃんという名前に戻った今、手に余りすぎた視聴者がふるいにかけられ、正真正銘の配信者「うんこちゃん」として、今一度完成したのではないかなと思います。
かと言って、私も浮気を助長したいわけでは全くないのであまり声を大にしては言えませんが、私もこの一件を通して改めて彼に魅了された1人であります…
まあ、倫理的には終わってるけど。
コメント