2018年3月15日発売の「週刊少年ジャンプ」より連載していた大人気漫画「呪術廻戦」が2024年9月30日をもって6年半の連載に幕を閉じた。
呪術廻戦は年内完結予定とされていたが、2024年8月19日に突如「あと5話で物語が終了する」という異例の発表をした。
その後完結に向けて風呂敷を畳んでいったが、読者の間では賛否両論ある終わり方となった。
1 . 呪術廻戦のあらすじ
主人公の虎杖悠仁が、特級呪物:両面宿儺の指を取り込んでしまった事によって、宿儺が虎杖の肉体で目を覚まし、肉体を共有する事となる。
宿儺の指は破壊できないうえに、宿儺に耐性がある特異体質を持っていた虎杖は、全ての宿儺の指を取り込んでから自死するという運命を選び、呪術師として悪戦苦闘していく物語だ。
学園モノといえば学園モノだが、物語中盤以降は学園要素が薄れてバトル漫画という印象を受ける。
2 . 未回収の伏線
ここでは、作品が幕を閉じたが謎だった要素を、筆者が気になっている所にフォーカスして記述していく。
実は呪術廻戦には、この記事では書ききれないくらい未回収の伏線や要素が多々あるのだが、本記事では筆者が特に気になっている未回収要素について記述していく。
1 . 虎杖悠仁が似ていると言われていた播磨の呪術師
虎杖悠仁は作中にて宿儺から、播磨の術師に似ているという発言をされている。
それまで虎杖悠仁の出生の秘密は明らかになっていなかった為、何かしらの関係性があると考えられていた。
だが、最終章中盤にて虎杖悠仁の血筋について触れられ、播磨の術師について何も触れられることはなかった。
単に似ていたというだけで終わってしまったのだろうか。
2 . 禪院直哉が自我を残して呪霊となった理由
物語中盤にて「死滅回遊」と呼ばれる呪術師同士の大規模な戦いが繰り広げられるのだが、その際に禪院家が真希の手によって崩壊に追い込まれる。
その後、死亡していたはずの禪院直哉が呪霊となって登場したが、彼は異様に自我を残していたのだ。
普通に会話することはもちろん、死亡する直前の記憶までしっかりと持って呪霊となっていた。
戦いの後半では人間時代の姿へと変化し、生前は使用できなかったとみられる領域まで会得していた。
真希と共闘していた加茂憲紀は「乙骨の折本里香の方がまだ理解できる」という発言を残しているので、この言葉からも相当不可解であることが伺える。
そもそも、死後に呪霊となった人物が作品に直哉しか登場しないので、もう少し死後の呪霊化について詳しく掘り下げて欲しいところだった。
3 . 三輪の髪色について
虎杖の髪色には呪術的に意味があるとされており、ファンブックでは三輪が術師にスカウトされた理由は髪色との記載があったが、最後までその真相が語られることはなかった。
「役立たず三輪」は割と終盤までずっと役立たずではあったが、最後の最後に真希を宿儺の領域から守るという役目でちらっと戦地に参戦。
役目は最低限全うした模様。
4 . 羂索が術式を保持できた理由
羂索は肉体を渡る術式を持っており、移動先の肉体の術式を扱うことも可能という何とも凶悪な術式だった。
だが羂索が恐ろしいのはここからだ。
彼は肉体を渡った後、移動先の肉体の術式と自身の肉体移動の術式と、加えて前の肉体の術式をも使用することができる。
これは彼が何かしらの工夫をしていると作中では話されていたが、内容までは触れられずに本編は完結してしまった。
まとめ
今現在までに私が記憶している気になった要素はこの辺りだ。
思い出し次第どんどん追記していく予定なので、また定期的に見てもらえるとありがたい。
私は呪術廻戦が大好きなので総じて面白い漫画だったと胸を張って言えるが、作者の飽き性が起因して起こる不自然な展開の畳み方や、途中に差し込まれる蛇足的な描写などは否めない。
だがそれが公式のものである以上、それを含めて私はこの漫画が大好きだ。
芥見先生、6年半に渡る連載お疲れ様でした。
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