こんにちは
2025年1月24日に配信リリースされたCreepy Nutsの新曲「doppelgänger」はもう聴きましたか?
「doppelgänger」は映画「アンダーニンジャ」の主題歌としてリリースされていて、本曲はダークな雰囲気で「ドッペルゲンガー」がそこにいるような恐怖も感じるような曲となっています。
今回は、Creepy Nutsの「doppelgänger」の歌詞考察をしていきます。
Creepy Nuts「doppelgänger」について
Creepy Nutsの「doppelgänger」は映画「アンダーニンジャ」の主題歌として2025年1月24日にリリースされています。
映画「アンダーニンジャ」とは?

原作の「アンダーニンジャ」は「週刊ヤングマガジン」に掲載されていて、「アイアムアヒーロー」などで知られる漫画家・花沢健吾先生によって描かれた作品で、2024年12月時点で累計部数200万部を突破している人気作品です。
本作品は、そんな「アンダーニンジャ」を実写化した作品になっています。
「doppelgänger」について、Creepy Nutsのコメント
Creepy Nutsさんのコメントを紹介していきたいと思います。
Creepy Nutsさんたちは、生活をする上で色んな自分がいると言っていますが、皆さんも共感できるのではないでしょうか?
Creepy Nuts「doppelgänger」歌詞解説
Creepy Nuts「doppelgänger」歌詞
聞いてっか?オレ 見えてっか?オレ
生きてっか?オレ 死んでっか?オレ
イッテェなオレ 機嫌斜め
ごめんなオレ 人間離れ
消えてったオレ 散ってったオレ
新鮮なオレ ヴィンテージなオレ
知ってっかオレ うっせーなオレ
しつけーなオレ 引っ込んでろ Yeah yeah
やったらめったら Mad なメンタル
ヤンデレ目な Brain
イキったライバル皆 青ざめてった
真っ赤な目が点
思えばどっから来てどこへ行った?
アスタラビスタ
よく似てんな
俺お前のドッペルゲンガー
しゃにむに働けっから三度の飯より
ガンバレ Paper chase
穿った目ん玉しか持ってねーヘイター
あんたら目掛け
往復ビンタ
ぶっ飛ばしちゃうアンドロメダへ
とっくに Fade away
俺お前のドッペルゲンガー
俺お前の痛みの権化
俺お前の怒りの権化
穢らわしい魂の権化
俺のせいにしたらばOK
手放しで肯定してやるから鏡覗いて
巷では誰もが all day 赤白帽で花一匁
アイツらニンゲン止まり
誰もが思ってる一点モンらしい
自分だけは… でも結局 Mr. Nobody
誰でもあり 誰もない
また新しいその人生もーらい
前に一度会ってる
ずっとすれ違ってる
とっくに入れ替わってる
もう随分経ってる
目が合ったら即死
んな訳ない直進
1人2人3人
逃げ道ならコッチ
鎧であり、仮面であり、着ぐるみかつ戦闘機
身代わり、生まれ変わり、まぁ何でも良い… 出るエンドルフィン
俺がオモテ お前がウラ
お前オモテで 俺がウラ
まぁどっちでも良い
好きな時にすっと入れ替わり
カマしますか
やったらめったら Mad なメンタル
ヤンデレ目な Brain
イキったライバル皆 青ざめてった
真っ赤な目が点
思えばどっから来てどこへ行った?
アスタラビスタ
よく似てんな
俺お前のドッペルゲンガー
しゃにむに働けっから三度の飯より
ガンバレ Paper chase
穿った目ん玉しか持ってねーヘイター
あんたら目掛け
往復ビンタ
ぶっ飛ばしちゃうアンドロメダへ
とっくに Fade away
俺お前のドッペルゲンガー
昔から呼び名はいろいろあるけど
1人の顔して神輿を担ぐ
生き延びるタフな諦めの悪さで
増してくしのぎの数
忍び込ます
あっちゅー間 血の色に染まる
でもテメェの身を切るバース
で廻ってく命のサイクル
漲るパワー!うーわー!
飛行中夜中のアイツ
昼間のパパ ワンツー
着込んだらすぐお迎え行く
テレビのアイツ、ミームのアイツ、海超えて世界中
しれっと背後に立つ、紛れる観衆、だーれも知らないアイツ
まず、タイトルの「doppelgänger」は、文字通り「ドッペルゲンガー」のことで、自分とそっくりの姿をした(分身、幻想、もう一人の自分)というように言わています。
「ドッペルゲンガー」に会うと死んでしまうとも言われていますし、本曲では「ドッペルゲンガー」の恐ろしさが描かれている曲なのかなと思いましたが「doppelgänger」は「ドッペルゲンガー」に出会ってしまった曲というよりは、自分の中にいるもう一人の自分を「ドッペルゲンガー」と見立てて、その中での入れ替わりや葛藤についての歌なのかなと聴いていて思いました。
ですから、ここでの解説では「ドッペルゲンガー」=「もう一人の自分、人格」というふうに見ていきたいと思います。
では歌詞について考察していきます。
「聞いてっか?オレ見えてっか?
オレ生きてっか?オレ死んでっか?オレ
イッテェなオレ機嫌斜め
ごめんなオレ人間離れ」
ここでは、ドッペルゲンガー(もう一人の自分、人格)が自分に対して、乗っ取ろうと喋りかけてきている様子が伺えます。
「消えてったオレ散ってったオレ
新鮮なオレヴィンテージなオレ
知ってっかオレうっせーなオレ
しつけーなオレ引っ込んでろyeah yeah」
「消えてったオレ散ってったオレ」とドッペルゲンガー(もう一人の自分、人格)に自分が乗っ取られてしまっているのではないでしょうか?
しかし「うっせーなオレ しつけーなオレ引っ込んでろyeah yeah」と元の自分が消えていなくて争っていますね。
「やったらめったらMADなメンタル
ヤンデレめなBRAIN」
意味的には、狂ったメンタルにヤンデレ気味な脳となっていますが、狂った脳やヤンデレ気味なメンタルの方がしっくりきませんか?
ドッペルゲンガーに乗っ取られて、元の自分ともう一人の自分の特性がごちゃごちゃに入れ替わってしまったのではないのでしょうか?
「イキったライバル皆青ざめてった
真っ赤な目が点
思えばどっから来てどこへ行った?
アスタラビスタ
よく似てんな
俺お前のドッペルゲンガー」
「イキったライバル皆青ざめてった 真っ赤な目が点 思えばどっから来てどこへ行った? アスタラビスタ」
ここでは、ドッペルゲンガーに向かってくるライバル(自分や他人格)がみんないなくなってしまったが、アスタラビスタ(またいつか)とまた会いたがっているようですね。
また「思えばどっから来てどこへ行った」と自分が入れ替わりに勝利し、元の人格がいなくなっていると思い込んでいるように思えますね。
「しゃにむに働けっから三度の飯より
ガンバレ Paper chase
穿った目ん玉しか持ってねーヘイター
あんたら目掛け
往復ビンタ
ぶっ飛ばしちゃうアンドロメダへ
とっくに Fade away
俺お前のドッペルゲンガー」
「 穿った目ん玉しか持ってねーヘイター あんたら目掛け 往復ビンタ ぶっ飛ばしちゃうアンドロメダへ とっくに Fade away」
穿った(物事の真相や本質をうまく捉える)ことにしか目がない、何かに否定的感情を持った人(ヘイター)に対して、往復ビンタでアンドロメダ(宇宙)までぶっ飛ばしてしまおうという感じでしょうか。
これを自分とドッペルゲンガーに置き換えると、穿ったヘイター(自分が、もう一人のドッペルゲンガーに対して否定的感情を持っていること)にドッペルゲンガーがムカついて消えるように(自分を)ぶっ飛ばしているようにも考えられます。
「俺お前の痛みの権化
俺お前の怒りの権化
穢らわしい魂の権化
俺のせいにしたらばOK
手放しで肯定してやるから鏡覗いて
巷では誰もが all day 赤白帽で花一匁
アイツらニンゲン止まり 」
「俺お前の痛みの権化 俺お前の怒りの権化 穢らわしい魂の権化 俺のせいにしたらばOK」
痛み、怒り、穢らわしい魂の全ての権化はドッペルゲンガー(もう一人の自分)のせいにしていいし、これらは肯定してやるから鏡を見てくれと言っています。
しかし、ここでは鏡を見させて「痛み、怒り、穢らわしい魂」をもう一人の自分に押し付ける自分の姿を鏡で見てみろということで「自分じゃないけど周りから見たら自分だよ」と、自分を追い込んでしまうようになっているようにも感じ取れますね。
「誰もが思ってる一点モンらしい
自分だけは… でも結局 Mr. Nobody
誰でもあり 誰もない
また新しいその人生もーらい
前に一度会ってる
ずっとすれ違ってる
とっくに入れ替わってる
もう随分経ってる
目が合ったら即死
んな訳ない直進
1人2人3人
逃げ道ならコッチ
鎧であり、仮面であり、着ぐるみかつ戦闘機
身代わり、生まれ変わり、まぁ何でも良い… 出るエンドルフィン
俺がオモテ お前がウラ
お前オモテで 俺がウラ
まぁどっちでも良い
好きな時にすっと入れ替わり
カマしますか」
「誰もが思ってる一点モンらしい 自分だけは… でも結局 Mr. Nobody 誰でもあり 誰もない」
この部分では、自分だけが持っているもの(自分自身)が誰でもあり、誰でもないと自分のものでもドッペルゲンガー(もう一人の自分)のものでもないと言っているのではないのでしょうか?
自分のことを完全に見失ってしまっている状態が伺えますよね。
「逃げ道ならコッチ 鎧であり、仮面であり、着ぐるみかつ戦闘機 身代わり、生まれ変わり、まぁ何でも良い… 出るエンドルフィン」
ドッペルゲンガーに乗っ取られてはいますが、自分自身もこの状態に満足してきているようにも思えます。
「俺がオモテ お前がウラ
お前オモテで 俺がウラ
まぁどっちでも良い
好きな時にすっと入れ替わり
カマしますか」
ここでは、どっちの自分も自分自身だと認められるようになり、時と場合によって入れ替わり、上手く生きていけばいいと考えられるようになっていますね。
負の感情穢れた魂も全て自分だし、自分で肯定していけばいいと気づいて重荷が取れているようにも感じます。
昔から呼び名はいろいろあるけど
1人の顔して神輿を担ぐ
生き延びるタフな諦めの悪さで
増してくしのぎの数
忍び込ます
あっちゅー間 血の色に染まる
でもテメェの身を切るバース
で廻ってく命のサイクル
漲るパワー!うーわー!
飛行中夜中のアイツ
昼間のパパ ワンツー
着込んだらすぐお迎え行く
テレビのアイツ、ミームのアイツ、海超えて世界中
しれっと背後に立つ、紛れる観衆、だーれも知らないアイツ
「昔から呼び名はいろいろあるけど 1人の顔して神輿を担ぐ」
と色んな自分がいるが一人の人間としてどの自分も、褒めていこうとしています。
まとめ
実際のところ、「doppelgänger」は「Creepy Nuts」のことでもあり「アンダーニンジャ」のことでもあり、「もう一人の自分」のことでもあるため、どの捉え方をしてもいいのでしょう。
実際のところ難しい歌詞なため、完全にそうとは言い切れませんが、自分としては「もう一人の自分」についての肯定や共存していくことの大切さを強く歌詞から感じられました。
この曲を聴いて「もう一人の自分」が嫌いだったり受け入れられなくても、少しずつ肯定することで、自分を好きになり楽になっていけるのではないかと思います。