「拝啓、少年よ」や「LILLY」などで有名なHump Backが、3月16日にサブスクを解禁した。
昨年活動を再開したHump Backは、メンバーが産休に入るなどで活動を休止していた。
しかし、全員が出産と産休を終えたことで活動を再開。
過去にリリースしたシングルやアルバム曲をデジタル版でリリースする運びとなった。
サブスク解禁についてのコメント
サブスク解禁の理由についてはHump Backの公式Xから見ることができる。
以下全文
デジタル盤リリース、します!
「配信はしないんですか?」「サブスク解禁はいつですか?」
もう、耳にタコがいっぱいできました!タコまみれです!
これ以上タコができると音楽に支障が出るので、デジタル盤リリース、します!
なんてわけではないですが、「やる理由ができたらやります」と散々言っていた通り、やる理由ができました。
産休前はとにかく”深める”ための動きをずっとしていました。
形に残すこと・形には残らないことにもこだわってきたし、それを理解してくれる人たちと、各地のライブハウスで更に深め合ってきました。
そんな16年を経て今、メンバーみんな30歳を超え、結婚し子供を産み育て、”明るい葬式”の曲中での
「ロックンロールであの子を食わせてゆくのだ」という宣言を体現するために、ここからは”拡げる”こともやっていこうと思います。
色んな人が色んな環境の中で、今よりももう少しだけHump Backの音楽が近くなることを願って、CD・アナログ盤・デジタル盤、さまざまな形に挑戦していきます。
これまでのHump Backを大切にしながら、
これからのHump Backをもっと知ってほしい。
これはその一歩目の挑戦、デジタル盤リリース!
今まで、私たちの音楽を”CDしかない”という特別感と一緒に手に入れてくれた人たち、本当にありがとうございました。
“CDしかない”特別感は無くなっちゃうかもですが、”CDにしかない”特別感はこれから更に増し増しで考えていきたいと思っているので、引き続きお付き合いよろしくお願いします❤︎
Hump Backより
彼女たちは元々サブスク配信に対して消極的だった。
ライブ音源を除いては、新曲を稀に期間限定で出したりはしていたものの、今回正式に解禁されるとのことで、ファンは待望のことだろう。
Hump Backの代表曲3選
1. 拝啓、少年よ
メジャーファーストフルアルバム『人間なのさ』の収録曲で、2018年6月にリリースされたメジャーデビューシングル。
この曲は2025年3月現在YouTubeにて8721万回再生されており、Hump Backの曲で最も知られている曲と言っても過言ではないだろう。
林萌々子(Vo.G)さんは、自分も周囲も生活や人生が変わる時期を迎えていたことが、この曲を書いた動機だと語っている。
2. LILLY
こちらの曲は「人間なのさ」のリード曲。
この曲は林萌々子さんの愛犬が亡くなった際に書かれた曲なのではと推測されたりもしていたが、歌詞を読み解いていくと「大切な人や生き物を失いそうな時の曲」とも捉えることができる一曲だ。
アップテンポで親しみやすい曲調でありながら、どこか儚く切ない歌詞の歌というのは、今の3ピースロックバンドにはよくある曲である。
私が好きな「羊文学」にも共通している部分がある。
しかし、短い曲の中でこんなにも人の心を動かす曲は、そうそう存在するものではない。
3. 番狂わせ
この曲はHump Backの曲の中でも、バンドの心境の変化が現れた面白い曲となっている。
元々は「大人になるのが嫌」「若さよいつまでも」みたいな曲が多かった中で、この曲では歌詞に「おもろい大人になりたいわ」というフレーズが出てくる。
平等に時間が流れていく中で、少しずつ心境に変化が現れているのが、この曲から伝わってくる。