King Gnu一年ぶりの新曲!「ねっこ」の魅力と歌詞の意味について

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こんにちは

今回は、「king Gnu」の一年ぶりの新曲である「ねっこ」について個人的な見解で考察、解説していければなと思います。

「ねっこ」は去年の9月15日にシングル「硝子窓」をリリースして以来の曲となるため、約一年ぶりの新曲なのです。

個人的には1番新曲を期待して待っていたアーティストなのでやっと来たかと聴きまくりましたw

聴いていた中で、気づいた点や注目したい点などが多くある曲だったため、紹介していきつつ解説していきます!

目次

「King Gnu」とは?

「King Gnu」: アーティスト写真

皆さんはもうご存知かもしれませんが、「King Gnu」とは

・常田 大希(つねた だいき)(ギター、ボーカル)

・井口 理(いぐち さとる)(キーボード、ボーカル)

・新井 和輝(あらい かずき)(ベース)

・勢喜 遊(せき ゆう)(ドラム、サンプラー)

このように四人組グループで「Tokyo New Mixture Style」(トーキョー・ニュー・ミクスチャー・スタイルバンド)というポップスなどの様々なジャンルや音を取り入れたスタイルで音楽を制作していて、「白日」や「逆夢」などのバラード曲や「SPECIALZ」や「一途」などのオルタナティブロック系の曲などのヒット曲を多く生み出している天才集団です。

特にボーカルである井口 理さんの歌声は、美しく綺麗なウィスパーボイスで溶けて消えてしまいそうな歌い方が癖になりますし、そこに同じくボーカルの常田 大希さんの渋い地声(チェストボイス)が掛け合わさることにより、King Gnuにしか出せない新たな音楽性が完成するといえます。

「海に眠るダイヤモンド」とは?

『海に眠るダイヤモンド』(写真:番組公式HPより引用)

本作は、1955年からの石炭産業で躍進した長崎県・端島(軍艦島)と、現代の東京を舞台にした70年にわたる愛と友情、そして家族の壮大な物語。

戦後復興期から高度経済成長期の“何もないけれど夢があり活力に満ちあふれた時代”にあった家族の絆や人間模様、青春と愛の物語を紡いでいく。

といった内容となっています。

そして、「ねっこ」の作詞作曲をしたKing Gnuの常田大希さんのコメントをご紹介します。

King Gnu約1年ぶりの新曲となります。

“ねっこ”というとても素朴なタイトルをつけました。

ドラマの主な舞台である戦後1950年代から脈々と今に受け継がれてきたもの、そして失ってしまったものに想いを馳せつつ、現代を生きるためのほんのささやかな歌になってくれたらなと思います。常田

とコメントされております。

ねっこ」は本作のドラマである「海に眠るダイヤモンド」は戦後1950年代から現代の70年間の間に受け継がれたもの、失ってしまったもの、現代を生きる私たちに向けてのメッセージ的な曲なのかもしれません。

「ねっこ」とは?

「King Gnu」:「ねっこ」

「King Gnu」の新曲「ねっこ」は、神木隆之介が主演を務める日曜劇場「海に眠るダイヤモンド」の主題歌として常田大希によって書き下ろされたバラード曲です。

「King Gnu」は昨年の2023年11月29日(水)に「THE GREATEST UNKNOWN」というアルバムを発売して以来の新曲リリースとなるため、約一年ぶりの新曲となります。

個人的には、「ねっこ」が発表された時から期待して待っておりました。

なぜなら「ねっこ」はバラード曲なんじゃないかなと予想していたからです。

King Gnuのドラマ主題歌はほとんど

「白日」:日本テレビ系土曜ドラマ「イノセンス 冤罪弁護士」の主題歌

「三文小説」:日本テレビ系土曜ドラマ「35歳の少女」の主題歌

「カメレオン」:フジテレビ1月期 月9ドラマ『ミステリと言う勿れ』の主題歌

「雨燦々」:TBS系日曜劇場「オールドルーキー」の主題歌

などドラマの主題歌になっており、全てバラード曲となっているのです。

個人的にKing Gnuのバラード曲が大好きなので、今回の「ねっこ」がバラードだと分かり嬉しく思います。

King Gnu「ねっこ」歌詞 考察

ではここからは「ねっこ」の歌詞から読み取れる伝えたいことなどを考察していきます。

King Gnu「ねっこ」 歌詞

作詞作曲:常田大希

ささやかな花でいい
大袈裟でなくていい
ただあなたにとって
価値があればいい

誰も気づかない
有り触れた一輪でいい
あなたが項垂れた
その先に根を張る
そんな花でいい

ただ黙々とねっこ伸ばして
あなたに見つかるのを待つの
時の歩幅が大き過ぎるから
今日も倦んざりする程に
此の身の丈を知るの

望まぬとも
時計の針は進み続ける
求める程遠ざかる
大事な者こそ
時の風が攫ってゆく
思い出の瓦礫に根を張ってる
此処で何時迄も待っている
今日もあなたを想っている

飾らない花でいい
華やかでなくていい
あなたの痛みの上に
根を張れればいい

一頻りの雨に
流されぬような
ふとした悲しみを
そっと忘れさせるような
そんな花でいい

そんな花がいい

ただ君が泣くなら僕も泣くから
その美しく強く伸びた根は
誰にも見えやしないけれど
無常の上に咲き誇れ

ただ君が泣くなら僕も泣くから
心ふたつ悲しみひとつで
何十年先も咲き続ける花
無常の上に、さあ咲き誇れ

ささやかな花でいい
大袈裟でなくていい
ただあなたと
幾度もの嵐を迎えようと
決して折れはしない
そんな花がいい

ささやかな花でいい
大袈裟でなくていい
ただあなたにとって
価値があればいい

誰も気づかない
有り触れた一輪でいい
あなたが項垂れた
その先に根を張る

 飾らない花でいい
華やかでなくていい
あなたの喜びの上に
実が生ればいい

一頻りの雨に
流されぬような
ふとした悲しみを
そっと忘れさせるような
そんな花がいい

タイトルの「ねっこ」ですがジャケットにも書かれているように、草や木の「根っ子」を平仮名にあえて変えているものと思われます。

個人的な予想ですが、歌詞にもあるように

「ささやかな花でいい 大袈裟でなくていい ただあなたにとって 価値があればいい 誰も気づかない 有り触れた一輪でいい あなたが項垂れた その先に根を張る そんな花でいい」

という部分から、根っ子がしっかりしていればどんな花でもいいということを考察できます。

その事を人の心情に変えて、「大切な人を思う気持ちが心の奥底から強くあること」を根っ子のように例え、「根っ子」では無く「ねっこ」にすることでより、心の中にある根っ子という意味にしたのではないのでしょうか?

また、根っこを人間の心の奥底の繋がりに見立てているようにも考えられるとも言えます。

常田さんが「戦後1950年代から脈々と今に受け継がれてきたもの、そして失ってしまったものに想いを馳せつつ」と言っているように、昔から人間の思いが心の奥底で受け継がれ、失ったものを思う心「根っこ」が繋がっているという意味と読むことも出来るんじゃないかなと思いました。

今回の「ねっこ」についての歌詞を個人的にまとめるとドラマの内容通り、1950年代に端島(軍艦島)に対する情熱的な思いが歌詞になっているのではないのかなと感じます。

特に

「望まぬとも 時計の針は進み続ける 求める程遠ざかる 大事な者こそ 時の風が攫ってゆく 思い出の瓦礫に根を張ってる 此処で何時迄も待っている 今日もあなたを想っている」

の部分ですが、嫌でも時代が進み、時間が経ち、炭鉱が閉鎖され端島が閉鎖に向かってしまうけど端島に住む人々はいつまでもここにいたいという気持ちが表されていて、端島での思い出をずっと忘れずに思い続けていくという思いが表されていると思いました。

また、冒頭に聞こえる時計の秒針の音は歌詞にもある「望まぬとも 時計の針は進み続ける」という時間は進んでいき、炭鉱経営が悪くなっていくことで、端島との時間が少しずつなくなっている事を表しているようにも思えます。

他にもあると思いますが、大まかにまとめると「端島」に住む人達の受け継いでいきたい思い、失いたく無い思いなどの心情が自分が「ねっこ」が伝えたい歌詞なのかなと感じました。

King Gnu「ねっこ」の魅力

私がこの曲を聴いた上で感じたことは「優しさ」です

どういう事かと言いますと、出だしの「ささやかな花でいい 大袈裟でなくていい ただあなたにとって 価値があればいい」の所ですが、ゆったりと優しいピアノやバイオリンと共に井口さん(ボーカル)の優しい歌い声が混ざることで、心に直接手を差し伸べてくれているかのような感覚にしてくれるからです。

次にサビでは楽器が重なっていき、綺麗に盛り上がることで「ねっこ」の世界観に入り込むような感覚になります。

そして、サビの後で「ただ君が泣くなら僕も泣くから」のCメロで常田さんが歌い出したところでは合唱になり、転調をすることで鳥肌が止まらなく完全に世界観に入り込んでしまいました。

最後に「無常の上に、さあ咲き誇れ」の所からのDメロは落ち着いて静かになり、「ねっこ」に込められた感情の強さや優しさが感じられました。

まとめ

いかかでしたか?

今回の「ねっこ」では、ドラマでの端島に対する思い、私たちの心の奥底にある根にある受け継がれてきた思い、感情を強く感じることができる曲だなと思いました。

こうやって曲を考察してみると「ねっこ」の歌詞はドラマの海に眠るダイヤモンド」にどれだけ絡んでくるのか気になるようになるため、ドラマも見てみてくなりますね。

また、「ねっこ」はKing Gnuの「白日」「雨燦々」「逆夢」に近い雰囲気やサウンドも感じることができ、King Gnu特有のバラード曲の美しさが感じられました。

一年ぶりに発売された新曲ですが私たちの期待を超えるような曲をきちんと作ってくるのは流石King Gnuだなと思いますね。

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