こんにちは。
今回はMrs,GREEN APPLE「道徳と皿」の歌詞考察をしていきます。
Mrs,GREEN APPLEとは
Mrs. GREEN APPLEは、2013年結成のロックバンド。彼らの代表曲である「青と夏」や「WanteD! WanteD!」、「Love me, Love You」などヒット曲を多数リリースし、2019年12月にバンド初のアリーナツアー「EDEN no SONO」を開催するなど、人気絶頂の中「フェーズ1完結」を宣言し、突然の活動休止。2022年3月18日に新曲「ニュー・マイ・ノーマル」リリースと共に「フェーズ2開幕」を宣言。「ダンスホール」や2023年にレコード大賞を受賞した「ケセラセラ」や、2年連続となるレコード大賞受賞曲「ライラック」などをリリース。約2年の活動休止を経て更に進化し、トップアーティストへの階段を登り続けているアーティストです。
Mrs,GREEN APPLE「道徳と皿」について
「道徳と皿」は、Mrs,GREEN APPLEメジャーデビュー版EP「Variety」の最後に収録されている曲。
元々タイトルは決まっていたが、大森が歌詞を書くのにかなり苦戦した曲の一つである。
1stミニアルバム「Introduction」、2ndミニアルバム「Progressive」、そして「Variety」と三部完結の作品として考え、そのラストを締めくくる曲。それぞれのテーマが「無常観」「対人関係」「娯楽」となっており、そのすべての要素が詰め込まれているそう。
Mrs,GREEN APPLE「道徳と皿」歌詞
作詞:大森元貴
作曲:大森元貴
空腹勇者のストーリー
傷を癒せるそのアイテムは
こちら道徳の果実
雁字搦めの毎日
「触れた肌も私を嫌うんじゃないか」
「疑いを覚えた」
盛り付けられた
彩りに溢れた
それは華の様な日々だった
こんな世界を未だ
憎めないのは何故か
気づいてるよ
わかっては居るけど
“生き抜くには
傷を付けなければ”なの?
どうか「道徳」を今
さぁお食べ
さぁお食べ
不景気現世の不条理
皆が惑わされる正体は
実は狼狽の魔術
壊されちゃったかい?誰かに
裏切られちゃったかい?愛に
生きるとはなんだ
「見返りを覚えた」
意味付けられた
彩りが薄れた
どれが正しいのか教えて
こんな世界を未だ
憎めないのは何故か
気づいてるよ
わかっては居るけど
生き抜くには
満ち足りすぎているの
「愛」と呼べる本物を
さぁ探せ
瞳で触れれた幸せも
形を失うでしょう
避けられないことでしょう
「壊れた」
それでもまたなにかを信じたいな
光と云うには程遠いが
こんな世界でずっと
生きてゆこうと思うんだ
温かいモノを忘れないこと
すれ違う思い
泣き合えた「青春」も
そうか「道徳の果実」を食べて
どうか どうか諦めず
さぁ笑え
さぁはじめてみて
Mrs,GREEN APPLE「道徳と皿」歌詞考察
ここからは「道徳と皿」の歌詞考察をしていきます。
空腹勇者のストーリー
傷を癒せるそのアイテムは
こちら道徳の果実
雁字搦めの毎日
「触れた肌も私を嫌うんじゃないか」
「疑いを覚えた」
これは「空腹勇者」のストーリー。その傷を癒せるのは「道徳」という果実。
雁字搦めの毎日に、私は私を嫌ってしまうのではないか、という疑いを覚えた。
盛り付けられた
彩りに溢れた
それは華の様な日々だった
「道徳」で雁字搦めの毎日に盛り付けられたのは、彩りに溢れたまた違う「道徳」それはまるで、華の様な日々だった
こんな世界を未だ
憎めないのは何故か
気づいてるよ
わかっては居るけど
“生き抜くには
傷を付けなければ”なの?
どうか「道徳」を今
さぁお食べ
こんな世界、雁字搦めで自分を嫌ってしまうような世界を憎めないのは何故か。彩に溢れた華の様な日々を知っているから。それでも、誰かを傷付けなければ生きていけないのか。そんな道徳観を持った人がこの世には必要だ。
不景気現世の不条理
皆が惑わされる正体は
実は狼狽の魔術
壊されちゃったかい?誰かに
裏切られちゃったかい?愛に
生きるとはなんだ
「見返りを覚えた」
不景気な世の中の回復への道筋が見えてこなくて、皆が混乱する理由それは、混乱して慌てふためく皆であること。誰かに自分なりの生き方を壊されてはいないか、他人や自分の愛に裏切られてはいないか。生きていくためには人を傷付けなければならない。だから「見返りを覚えた」
瞳で触れれた幸せも
形を失うでしょう
避けられないことでしょう
「壊れた」
それでもまたなにかを信じたいな
光と云うには程遠いが
瞳で感じた幸せも、いつかは壊れ形を失うことを避けることはできないでしょう。それでも何かを強く信じて生きていかなければならない。それが生き抜くことへの「光」と呼ぶには程遠くとも
こんな世界でずっと
生きてゆこうと思うんだ
温かいモノを忘れないこと
すれ違う思い
泣き合えた「青春」も
そうか「道徳の果実」を食べて
どうか どうか諦めず
さぁ笑え
雁字搦めの毎日で、自分を嫌ってしまい、誰かを傷付けなければ生きていけないような世界でも、生きていかなければならない。逃げるわけにはいかない。自分だけの温かい「愛」を忘れないで。過去の失敗も、諦めずに、あなただけの「道徳」を食べて、笑って生きてゆこう。
人生というのは、絶望があるから希望があるという、相反する感情が存在するもの。
「Variety」のジャケット写真には、皿の上で宙に浮いてる果物が描かれており、人の道徳観、人生観、そして、人間の脆さを象徴している。
生きるのが大変な人の味方でありたいし、味方でいてほしいという大森さんの言葉が隠れているような、ミセスの本質の一曲となっているのではないでしょうか。
まとめ
今回はMrs,GREEN APPLEの「道徳と皿」の歌詞考察をしてみました。
人間の脆さ、強さ、醜さ、美しさと、両局面を持ち合わせている一曲になっていました。
「道徳と皿」は2025年7月8日発売のベストアルバム「10」のデジタル版で2025verにリアレンジされて、2025年7月26.27日に開催予定のライブ「FJORD」での歌唱が期待されています!楽しみですね!