こんにちは。今回は、Mrs,GREEN APPLEが2025年7月26.27日に開催した10周年記念ライブ「FJORD」の為に作った楽曲「Variety」の歌詞考察をしていきます。
Mrs,GREEN APPLEとは
Mrs. GREEN APPLEは、2013年結成のロックバンド。彼らの代表曲である「青と夏」や「WanteD! WanteD!」、「Love me, Love You」などヒット曲を多数リリースし、2019年12月にバンド初のアリーナツアー「EDEN no SONO」を開催するなど、人気絶頂の中「フェーズ1完結」を宣言し、突然の活動休止。2022年3月18日に新曲「ニュー・マイ・ノーマル」リリースと共に「フェーズ2開幕」を宣言。「ダンスホール」や2023年にレコード大賞を受賞した「ケセラセラ」や、2年連続となるレコード大賞受賞曲「ライラック」などをリリース。約2年の活動休止を経て更に進化し、トップアーティストへの階段を登り続けているアーティストです。
「Variety」について
Mrs,GREEN APPLEが10周年記念ライブ「FJORD」で初披露した未発表曲「Variety」 披露する前のMCで大森さんは「ANTENNAというアルバムにANTENNAという曲があるように、AttitudeというアルバムにAttitudeという曲があるように、この曲にも特別な思いを込めて名前を付けました」 記憶だよりなので曖昧な部分もありますが、そのような事を言っていました。
大森さんらしくもなく「この日の為に」そう言っていたように、10周年記念ライブという特別な日に、特別な場所で、特別な曲を披露する。Mrs,GREEN APPLEの10年が詰め込まれた、そんな楽曲になっていました。
「Varitety」歌詞
作詞:大森元貴
作曲:大森元貴
夢をスケッチして見た同じ空は
変わらずにまだ雲を動かしてる
埋まらぬ愛も 追いつくことのない恋も
どれもが僕だ。どれもが僕らだと
今、唄おう。
今日とて唄おう。
多様に富んだ秤のない中で要は、
私が良いと思ったものをどれだけ愛せるか
いつ落っこちても可笑しくない浮かんだあの果実は
今日も私たちを見守っている
誰かの中に居たいや また胸んとこが痛むな
あと何回傷ついてみればいいの?
愛されたい と歌うたびに
思い知る 愛の当たり前に
信じたい と歌うたびに
思い知る 疑い深さに
変わることない 変われやしない
代わりは居ないんだ 他に
今日とて そう 貴方を
待っているんだ ここで
はじめに戻れる素敵な呪文を1ページ目に。
切り離せない それは大事な「未熟さ」だ
いつ落っこちても可笑しくない 羽を羽ばたかせて
今日も夢の途中を噛み締めてる
お別れはついてまわるな まだ胸んとこが痛むな
宛てもない様なこの思いは あなたに届いた
だからこそ 歌うたびに
思い知る 愛の勝手さに
わかって欲しい と歌うたびに
思い知る 癒えない傷に
無駄なことは一つもない
等しくない世の中に
今日とて そう「私」を
待っていて欲しいんだ 誰かに
自分を知れば知るだけ空は飛べないし
手を握れば握るだけ離すのが怖いし
「形在るものは いつかは無くなってしまう」
昨日の様に感じるんだ 寂しさを唄ったあの日
慰めてあげるように
歌を歌うよ自分に
虚しさを歌うたびに
気づくよ「僕は幸せ」
変わることない 変われやしない
代わりは居ないんだ 他に
今日とて そう貴方を
待っているんだ ここで
変わることない
変わりゆく時代の中で
変わることない
「Variety」歌詞考察
ここからは「Variety」の歌詞考察をしていきます。
夢をスケッチして見た同じ空は
変わらずにまだ雲を動かしてる
埋まらぬ愛も 追いつくことのない恋も
どれもが僕だ。どれもが僕らだと
今、唄おう。
今日とて唄おう。
「キラキラした華やかなステージで演奏したい」そんな夢をスケッチしていた。そこに描かれていた空は今も雲を動かしている。夢は止まることなく、進み続けている。
辛さ、苦しさ、それら全てをやり過ごしてきたから今のミセスがある。どれもこれもがミセスだと、今歌おう。
多様に富んだ秤のない中で要は、
私が良いと思ったものをどれだけ愛せるか
いつ落っこちても可笑しくない浮かんだあの果実は
今日も私たちを見守っている
様々な種類の出来事、好きなこと、その中で自分が良いと思ったものをどれだけ愛せるか。いつ落っこちても可笑しくない浮かんだあの果実、メジャーデビュー版EP「Variety」のジャケット写真のことだろう。彼らの原点であり「StaRt」であるそれは、今日もミセスを見守ってくれている。
愛されたい と歌うたびに
思い知る 愛の当たり前に
信じたい と歌うたびに
思い知る 疑い深さに
変わることない 変われやしない
代わりは居ないんだ 他に
今日とて そう 貴方を
待っているんだ ここで
「愛されたい」と思うという事は愛されるという喜びを知っていることの裏返しであり、「信じたい」と思うという事は信じることによる痛みも知っている。変わりたいと思っても変われやしないが、代わりなんていないから変わる必要なんてない。あなたはあなたにしかなれないし、あなたはあなたしかいない。ミセスという劇場でいつでもあなたを待っている。
はじめに戻れる素敵な呪文を1ページ目に。
切り離せない それは大事な「未熟さ」だ
いつ落っこちても可笑しくない 羽を羽ばたかせて
今日も夢の途中を噛み締めてる
メジャーデビュー曲「StaRt」で歌った「いつでもスタートでいよう」それは原点に立ち返ることができる素敵な呪文で、青林檎のような未熟さも思い出すことができる。寂しさでどうにかなりそうな日々でも、夢を描き続けることでやり過ごしてきた。
自分を知れば知るだけ空は飛べないし
手を握れば握るだけ離すのが怖いし
「形在るものは いつかは無くなってしまう」
昨日の様に感じるんだ 寂しさを唄ったあの日
大人になるという事は本当の自分を忘れてしまうという事。抱いていた夢や希望も忘れてしまうし、信じれば裏切られた時のことを考えてしまい手を握ることができない。それでも、形在るものはいつかは無くなってしまうなら、昨日のように感じるあの日の寂しさも、全部全部が僕のことだと信じてみようじゃないかと。
10年で失ってしまった物もある。だがそれ以上に手に入れたものも数えきれないほどある。ミセスであること、ミセスであり続けること、あり続けたいと思うこと、はじめから何も変わらないその思いが、今のミセスを、そして「Variety」という曲を作り上げたのではないでしょうか。
まとめ
今回はMrs,GREEN APPLEが10周年記念ライブ「FJORD」の為に作った楽曲「Variety」の歌詞考察をしてみました。
ミセスの10年の軌跡が詰まった、そんな楽曲になっていました。
未発表新曲の「Variety」はリリースの予定はなく、聞けるのはFJORDのみの為、11月28日公開にFJORDが映画化されることが決定しているので、楽しみに待っていましょう!
10周年おめでとう!愛してるよ!