こんにちは、Johnnyです。
今日は現在深刻な事態になっている環境問題についてお話ししようと思います。具体的に言うと環境汚染についてです。
近年、環境汚染による水質悪化や水棲生物への被害が問題になっていますが、実態をそこまで知らない方も多いのではないでしょうか。
この記事では海洋汚染の現状と、企業の取る対策や私達が身近で出来ることなどを紹介します。
1. マイクロプラスチックとは?
現状海に流出しているプラスチックの量は、世界全体で毎年約800万トンと言われています。
中でも海洋生物に悪影響とされているのがマイクロプラスチックです。
マイクロプラスチックとは、プラスチックが太陽光や風などの外的要因で風化して粉々になり、直径5mm以下の小さな破片となった物の事を指しているようです。
そして、プラスチックは人類が作り出した化合物なので、自然界でこれを分解出来る微生物が存在しません。
どんどん風化して細かくなり数が増えてしまうマイクロプラスチックですが、分解されずに細かくなり続けるので全てを見つける事は困難になります。
プラスチックが分解されるまでに掛かる期間として下の表をご覧下さい。
プラごみの種類 | 分解までの期間 |
吸い殻 | 1.5年〜10年 |
ペットボトル | 400年 |
釣り糸 | 600年 |
このようにプラごみの分解には恐ろしい程の時間がかかります。せいぜい10〜20分程度で使い終わってしまうペットボトルは、分解までに400年も掛かるんですね。
これを魚達は餌と勘違いして食べてしまいます。マイクロプラスチックが与える海洋生物への影響も見ていきましょう。
2. 海洋生物への影響
マイクロプラスチックは海へと流れ出し多くの海洋生物の命を脅かしています。このマイクロプラスチックを餌と勘違いして食べた魚等の海洋生物が、有害化学物質の影響で大量死しています。
その数はなんと海鳥が毎年100万羽、ウミガメや無数の魚が10万匹にものぼります。
人類が生み出した化学物質によってこんなにも多くの海洋生物が死んでいるのです。
言ってしまえば、これらの生物を無情にも殺しているのは私達人間なのです。
海洋生物達の住処である綺麗な海は今まさに私達の手で汚染されています。
そして、このマイクロプラスチックを食べた魚を私達が食べることによって体内に有害物質が蓄積し、免疫力低下などの健康被害を受ける可能性があると言われています。
このように、マイクロプラスチックは海の住人にも陸の住人にも悪影響を及ぼす物質なのです。
3. プラごみはどこから海へ??
プラスチックごみは沿岸部から主に海へと流れ出しますが、内陸から川を通って海に流れるケースも多いです。
川から流れ出すプラスチックごみの量はアジアからが非常に多く、年間に45万〜400万トンものプラスチックごみが海へと流れ出ているようです。
アジアから流れ出たとしても、海には境界線など無いので他の国や海域に流れて行きます。こうして広い海域に脅威をばらまいているのです。
日本に来た外国人の方々は、日本はプラスチックを使い過ぎていると感じるそうです。先進国でありながら、それだけ海洋汚染に対する国民1人1人の意識が低いという事だと思います。
温暖化などの影響もありますが、近い将来私達は寿司を食べれなくなる日が来るかもしれません。そんなの悲しいですよね。
ひと握りではダメです。全員が意識を持って行動することが必要です。
4. 海の現状
さて、これまではプラスチックごみによる海の生態系への影響や発生源についてお話しましたが、ここからはプラスチックごみによる海の現状についてお話します。
皆さんは太平洋に存在するゴミの島を知っていますか??
中にはこれを国として認定しようとする動きもあるとか、これはかなり深刻な問題ですよね。
このままごみが増え続けると、2050年頃には海洋プラスチックの量が海にいる魚達の量を上回ると予想されています。
現状で天の川の星の数よりも海洋プラスチックの量が多いとされているので、魚達の量を上回る日もそう遠くないでしょう。
では、プラスチックの排出量を少しでも減らす為にはどうしたら良いでしょうか。
有名な企業なども海洋汚染問題を深刻に考えていて様々な対策を取っています。
ここで、企業の取り組みを見てみましょう。
5. プラごみ削減に向けた企業の取り組み
現在世界中で問題になっている海洋のプラスチックごみですが、これをなんとかしようと数々の企業が動いています。代表的な所からいくつか紹介します。
・スターバックスでプラスチックストローの廃止
スターバックスコーヒー(以下スタバ)では2021年9月以降、全てのストローを紙ストローに変更しました。
以前は特徴的な緑色のプラスチックストローでしたが、「2030年までに廃棄物・CO2排出量を50%削減する」という目標により、FSC認証の紙ストローに変更されました。
フラペチーノ用の太いストローも紙ストローへと変更され、環境に配慮したいというスタバの企業理念を感じます。
一部では「紙ストローで飲むと美味しくない」「ふやけてしまって飲みずらい」といった声が上がっています。
どうやら店員さんに申し出るとプラスチックのストローへと交換して貰えるようですが、個人的にはマイストローの持参を推奨します。
季節の変わり目やクリスマス等のイベントがあると、可愛い柄のタンブラーやマグカップなども販売されます。毎年違うデザインが出たりするので、気に入った柄の物があったら購入してみてください。
また、スタバへタンブラーを持参して飲み物を購入すると22円割引されるようです。微々たるものですが、つもり積もればいつもはしないカスタムをしてみたりも出来ますよね。
ホイップクリーム追加料金が50円なので結構お得になる気がします。そしてスタバで販売されているタンブラーでなくても、自分で用意した物にも入れてくれるので積極的に持って行きましょう。
・スーパーのビニール袋有料化
2020年7月からは、全国のスーパーでレジ袋が有料になりました。価格は2〜5円で大きさによりますが、店によっては1枚10円の所もあります。
レジ袋が有料化されてから使用枚数が約28億枚減り、84%削減されたようなので効果はかなりあるようですね。
ですが、まだレジ袋が無料で用意されている場所もあるので、全ての場所で有料化されている訳では無いようです。
また、ユニクロやGUなどの服屋さんでは袋が有料かつ紙袋になっている場所もあります。
お金を払ってビニール袋を買うよりも、有料かつ紙製なのは凄く良いですよね。
H&Mなんかはサステナブルな服の素材を多く使っていて、昔から環境に配慮して服を販売しています。
こういった企業の配慮によってプラスチック製品は少しずつ排除されていますが、企業だけでなく私たちも意識を変えて行動しなければなりません。
では、私たちに出来る事は何があるでしょうか。
6. プラを削減する為に私達ができること
プラスチックごみを減らすには私たち1人1人が変わることが大切です。環境に配慮した行動をする為に私たちが出来ることをいくつか紹介します。
・水筒を使うようにする
水道水があまり得意じゃない人は、大きい水のペットボトルから水筒に移し替えて持ち歩くようにするだけでも消費するペットボトルの量を削減する事は出来ます。
上の案だと2L等の水のペットボトルを利用する事になってしまうのですが、消費するのを0に出来るのが理想でもいきなり全部は不可能です。少しでも減らそうというその気持ちが私は大切だと思います。
・買い物時にマイバッグの持参
買い物をする時に値段が安いからとレジ袋を買っていませんか??
マイバックを持ち歩くだけでビニール袋はかなり削減されますし、5円10円だってお金はお金です。
その日の服装に合ったマイバックなんかを持ち歩くのもオシャレとして楽しめるのではないかと思います。畳めばそんなに大きいものでは無いので持ち歩くことをオススメします。
・マイ箸、マイスプーンマイスプーンなどを持ち歩く
これもプラスチックゴミ削減に対するとても有効な手段だと思います。
仕事の合間にコンビニ弁当を食べる方や、夕飯にカップラーメンを買って帰る人も少なくないでしょう。
プラスチックの箸はあまり聞きませんが、スーパーやコンビニで貰うスプーンとフォークはプラスチックですよね。
自分で持ち歩く事でそういったプラスチックごみの削減にもなります。
割り箸は木や竹で出来ていますが、外側の袋がビニールで出来ている物もありますよね。
森林を守る為にもあまり使うべきでは無いと思います。
まとめ
いかがでしたか??
いつしか生活に無くてはならない物となったプラスチックですが、地球を汚染していくとても危険な物です。
私たちにとって地球は必要な場所ですが、地球にとって私たちは必要無いのです。
人類だけの場所ではなく、動物達の住む場所でもあります。
1人1人が意識を変え今この瞬間から変わる必要があると思います。今まで頼っていた物を使わないようにするのは簡単なことではないですが、少しずつ減らしていきましょう。
参考記事
政府広報オンライン
https://www.gov-online.go.jp/useful/article/201905/1.html
WWFジャパン
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