みなさんこんにちは!
2025/2/21にリリースされたONE OK ROCKのニューアルバム『DETOX』はもうチェックしましたか?
「解毒」を意味するタイトルを冠するこのアルバムでは、現代のいろいろな事象に対する不満や怒りといった「毒」を叫び、抜こうとするバイブスが感じられます。
今回はそんな当アルバムから『Party’s Over』の歌詞について考察していきたいと思います!
ぜひ最後までお付き合いください!
1.ONE OK ROCK『Party’s Over』歌詞
傘もささずにたたずむ君
雨にうたれりゃ寒かろに
Get you out of my head
(君を頭の中から追い出す)
Get you out of my bed
(君をベッドから追い出す)
Get you out of my life
(君を人生から追い出す)
後には引けない
前にもいけない
たたずむしかないのさ
イカれ狂う君を見て
Like a shark In the water
When I’m bleeding
(血の匂いを嗅ぎつけたサメのように)
I can’t replace
(取り戻せないんだ)
Time we waste
(僕たちが無駄にした時間を)
Giving second chances
(何度もチャンスを与えたのに)
When we’re dancing with the snakes
(蛇と踊っているようなものさ)
Don’t be fake
(偽るなよ)
Say it to my face
(面と向かって言えよ)
Karma’s at the door
(カルマが玄関先まで来てる)
Get out of my house
(僕の家から出て行け)
The party’s over
(パーティーは終わりだ)
人の傘に隠れでしゃばる君
化けの皮剥がしゃ切なかろに
イカれ狂う君を見て
Like a shark In the water
When I’m bleeding
(血の匂いを嗅ぎつけたサメのように)
Don’t play with matches
(マッチで遊ぶなよ)
You’re covered in gas
(お前はガソリンをかぶってるんだから)
If I’m in the shadows
(もし僕が影にいるなら)
Who’s watching your back
(誰が君の背中を守るんだ?)
I’m under attack
(僕は攻撃されている)
You’re under attack
(君も攻撃されている)
There’s nowhere left to hide
(もう隠れる場所なんてないんだ)
I can’t replace
(取り戻せないんだ)
Time we waste
(僕たちが無駄にした時間を)
Giving second chances
(何度もチャンスを与えて)
When we’re dancing with the snakes
(蛇と踊っているようなものさ)
Don’t be fake
(偽るなよ)
Say it to my face
(面と向かって言えよ)
Karma’s at the door
(カルマが玄関先まで来てる)
Get out of my house
(僕の家から出て行け)
The party’s over
(パーティーは終わりだ)
2.ONE OK ROCK 『Party’s Over』歌詞考察
2-1.足を引っ張る「君」を振り解く
傘もささずにたたずむ君
雨にうたれりゃ寒かろに
Get you out of my head
(君を頭の中から追い出す)
Get you out of my bed
(君をベッドから追い出す)
Get you out of my life
(君を人生から追い出す)
この部分では、「君」が雨に打たれながら無防備に立っている様子が描かれています。
雨に濡れることは、孤立や苦しみの象徴としてよく使われますが、ここでは「傘を持っていない」ではなく「傘をささない」という表現なので、あえてネガティヴに身を置いていることを示唆しているとも取れます。
続く英語の歌詞では「君」を頭の中、ベッド、人生から追い出そうとしており、主人公がこの関係を終わらせたいと強く思っていることがわかります。
順を追って「君」を排除しようとすることで、関係の切り離しをよっぽど望んでいることが伝わります。
2-2.エスカレートしていく狂気
後には引けない
前にもいけない
たたずむしかないのさ
イカれ狂う君を見て
Like a shark In the water
When I’m bleeding
(血の匂いを嗅ぎつけたサメのように)
主人公は、後戻りも前進もできず、ただ立ち尽くすしかない状態に陥っています。
「君」との関係の終わりを感じつつも、完全には決着がつかず、動けない状況を表しているのでしょう。
続いて「イカれ狂う君を見て」とあることから、「君」が感情的になっている様子が伝わります。
そして、「血の匂いを嗅ぎつけたサメのように」という比喩によって、「君」が主人公の弱みにつけこんで攻撃してくる存在であることが示唆されています。
この関係が不健全であり、主人公にとって消耗するものであったことが伺えます。
2-3.打ち解けることは不可能であり、縁を切る以外ない
I can’t replace
(取り戻せないんだ)
Time we waste
(僕たちが無駄にした時間を)
Giving second chances
(何度もチャンスを与えたのに)
When we’re dancing with the snakes
(蛇と踊っているようなものさ)
Don’t be fake
(偽るなよ)
Say it to my face
(面と向かって言えよ)
「取り戻せない」「無駄にした時間」といった表現から、主人公は過去の関係を振り返り、後悔しているように思えます。
「何度もチャンスを与えたのに」とあることから、関係を修復しようとしたものの、それが無駄だったことが伝わってきます。
「蛇と踊る」という比喩表現は、危険なものと関わり続けることを示唆しています。
つまり、この関係は信頼できないものだったことを再び表しているのでしょう。
さらに、「偽るなよ」「面と向かって言えよ」というフレーズからは、姑息な「君」に対する怒りや苛立ちが感じられます。
2-4.「君」との決別と報い
Karma’s at the door
(カルマが玄関先まで来てる)
Get out of my house
(僕の家から出て行け)
The party’s over
(パーティーは終わりだ)
「カルマ」は「業」つまり「行為によって蓄積されていく運命」の意味。
つまり、「君」の行いがついに報いとして返ってきたことが示されています。
過去の行動の結果が明確になり、「君」に対する審判の時が来たということでしょう。
「僕の家から出て行け」と言い切ることで、主人公は「君」との関係を完全に断とうとしています。
「パーティーは終わりだ」という表現には、かつて楽しかった時間が終わり、もう戻ることはないという冷酷な決意が込められているように感じられます。
2-5.見え透いている君の本質
人の傘に隠れでしゃばる君
化けの皮剥がしゃ切なかろに
イカれ狂う君を見て
Like a shark In the water
When I’m bleeding
(血の匂いを嗅ぎつけたサメのように)
「人の傘に隠れでしゃばる君」という表現から、「君」は他人を盾にしながら目立とうとするタイプの人物であることがわかります。
そして、「化けの皮剥がしゃ切なかろに」という表現からは、偽っていた姿の奥で、本当の惨めな姿が見え透いていることが表現されていますね。
そしてそれは、主人公の弱みにつけ入ろうとする「君」のサメにも似た姿勢にも現れているのです。
2-6.「君」自らが招く炎上
Don’t play with matches
(マッチで遊ぶなよ)
You’re covered in gas
(お前はガソリンをかぶってるんだから)
If I’m in the shadows
(もし僕が影にいるなら)
Who’s watching your back
(誰が君の背中を守るんだ?)
I’m under attack
(僕は攻撃されている)
You’re under attack
(君も攻撃されている)
There’s nowhere left to hide
(もう隠れる場所なんてないんだ)
「マッチで遊ぶな」「お前はガソリンをかぶってるんだから」というフレーズは、「君」が自ら危険な状況を招いていることを暗示しています。
「君」の自らの歩みを止めてまで人を貶めようとする態度のせいで、ほんの少しでも火花が散れば大きな報いが自分の身に降りかかるということですね。
さらに、「僕も攻撃されている」「君も攻撃されている」とあることから、この関係が互いにとって消耗戦であり、どちらにとっても逃げ場のない状況に陥っていることが伝わってきます。
3.まとめ
自分に目を向けず、一向に進歩することもなく、出る杭はうち、他人の足を引っ張るだけの人間への怒りとも取れるこの曲。
実際、他人への頭ごなしの非難や暴言が蔓延るSNSを見れば、そういった人間の存在が目立つ時代でもあります。
いやむしろ、そこまで極端な人間でなくとも、人を羨む気持ちを持つ人間が聞けば少し胸がキュッと締め付けられるかもしれません。
「自分に目を向けろ」というメッセージが込められた一曲だと思います。
皆さんはどのように感じましたか?