みなさんこんにちは。
1月19日にONE OK ROCKが新曲『Puppets Can’t Control You』をリリースしました。
曲名は日本語に訳すると「人形はお前を操れない」という意味。
この曲は1月20日より放送されているドラマ『御上先生』の主題歌となっており、ドラマの内容とのリンクも魅力になっています!
1.『Puppets Can’t Control You』とドラマ『御上先生』について
以下、ボーカルのTakaが語ったこの曲に込めたメッセージと制作背景です。
Takaさんのコメントからも、ドラマ『御上先生』との内容のリンクを意識したことが語られていますね。

ドラマ『御上先生』のあらすじとしては
「文科省のエリート官僚が高3の担任を受け持つことになり、自分の担任する令和の18歳と共に、現代の腐った教育体制をブチ壊す」
といったものです。
Takaのコメント、ドラマのあらすじどちらを見ても、「腐った権力者に立ち向かおうぜ、目覚まそうぜ!」的なメッセージがこの新曲に込められていることがなんとなく伝わってきますね。
2.『Puppets Can’t Control You』歌詞(英語)
3.『Puppets Can’t Control You』歌詞(日本語訳)
4.この曲の意味やメッセージとは?
この曲のメッセージは、現代社会における(仕組まれた)不条理やそれに立ち向かう際にブチ当たる矛盾と絶望が描かれていますね。
それでも何かを選び、行動しなければならないという苦悩もまた表現しています。
「政府は腐ってる」「今の世の中は終わってる」
そう気づいたとしても、何もできないけど何かはしないといけない板挟みに苦しむ現代人。
そんな人々に共感しながらも「そのままでいいんか!」と檄を飛ばすような曲にも思えます。
自分としてはこの曲の全体のテーマをひとつに表すのは難しいと思いました。
「この世は確かに腐ってるよ」と言いながらも
その上で描かれるのは「俺らで変えようぜ!」とかではなく、
「立ち向かっても地獄、向かわなくても地獄」という板挟みであるからです。
「じゃあどうすればいいのよ?」と思うのが正直なところかもしれませんが、少し分解してメッセージを探してみましょう。
4-1.選択のジレンマ
「選べば地獄、選ばなければ地獄」という繰り返しのフレーズは、どちらを選んでも救われない板挟みと、その絶望や燻りを表していますね。
4-2.現代社会への不信感
「テレビ局がケーブルで嘘を売る」という表現は、メディアや権威ある存在がプロパガンダのために、偏向報道などで偽りを広めているのが世間にめくれていることを表現しています。
それでもなお人々は何もできずにいますが、水面下で社会全体で権力に対する不信感が募っているのは、現状の世間の反応を見ても確かですよね。
4-3.孤独と絶望
「もう幸せにはなれない」というフレーズや、「逃げ続けるわけにはいかない」という部分から、この曲の主人公が未来への希望を失いながらも、現実から目を背けずに立ち向かおうとする姿勢が見えます。
4-4.再生の可能性の模索
「答えを探して、すべての章を読み返す」という部分では、過去を振り返り、自分なりの答えを見つけようとする努力が感じられます。
完全な救いが見えない状況でも、変化を求め続ける人間の意志が反映されています。
4-5.曲名の”Puppets”と”You”は誰?
ここまでの考察を踏まえて、曲名『Puppets Can’t Control You』の意味について考察してみましょう。
「人形はお前を操れない」という意味です。
“Puppets”は「人形」
“You”は「お前」ですが、
それぞれ誰を指しているのでしょうか?
これについては曲の中ではっきりと示されたわけではありませんので、多少私の予想が絡んでしまいます!ご了承ください!
私の予想で話させていただきますと、
ひとつめの「権力に踊らされている一般人」であるとする考察についてです。
自分が努力していないことを他人の責任とかこつけて、努力する他人の足を引っ張ろうとしたり、外野からヤジを飛ばすような人っていますよね。
匿名でのSNSが流行っている今の時代は特に増えてきていると思います。
そういった物を「権力者に踊らされている人形たち」として、「お前らと違って自我の目覚めた者の邪魔なんかできねえぞ」ということを表しているのかもしれません。
次に、「権力者」とした場合の考察です。
権力者が我々一般人を操っているように見えますが、その権力者もまた強大な力に踊らされているということを暗示しているのかもしれません。
そういった状況にある「権力者」を、皮肉を込めて「人形」と表した可能性もあると思います。
4-6.全体のメッセージ
個人が不公平や矛盾に満ちた社会で選択を迫られる中で感じる無力感や苦悩を描きながら、それでも立ち向かおうとする姿を浮き彫りにしています。
「どちらを選んでも地獄」と言うように、絶望的な現実を歌いつつも、その裏には「見て見ぬふりはできない」という決意や、変化を求め続ける希望の光が隠されていると思います。
このようなメッセージは、現代社会の中で揉まれて「何のために生きるのか」「俺には何ができるのか」自分を見失いそうになる人々に共感を呼びかけるものと言えるでしょう。
「何もできないからと言って素直に操られるのってどうなのよ」
「諦める前に、自我をしっかり持って操られてたまるかと立ち向かおうぜ」
そういったメッセージというのを私は感じました。
まとめ
いかがでしたか?
「権力者に踊らされている狂った世の中」を歌うロックはそこそこな数がありますが、結論を「絶対変えれるからやってやろうぜ」ではなく「勝てなくてもやるんだよ」に持ってくるのが絶妙だなと思いました。
そうすることで、熱量だけで突発的に行動させるわけではなく、聴き手一人一人に冷静にこの世の中について考えさせる余白というのも同時に与えていると思います。
皆さんはワンオクの新曲『Puppets Can’t Control You』、また現代社会について、どう思いましたか?