Mrs. GREEN APPLE『慶びの種』─人生の酸いも甘いも抱きしめて─

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みなさんこんにちは!

2025/7/8に発売されたMrs. GREEN APPLEの10周年記念ベストアルバム『10』の中からアルバムの最後を飾る『慶びの種』の歌詞を紹介、考察していきたいと思います!

実のところ、この『慶びの種』と言う曲は、未発表ながらも存在が知らされている曲として11年温められていました。

ミセスの昔からのファンの方からしても胸が熱くなる一曲になっています!

目次

1.『慶びの種』歌詞

夜が来ると不安になってさ
朝が来ると忘れちゃって
所詮僕の悩みなんかは
日の光で助かるんだもん

案外いつも答えってやつは
いつも近くに隠れててさ

怖いなら叫べばいい 
何も恐れることはないよ
信じれないなら信じなきゃいい
空が晴れるのを待てばいい

いつかきっと分かるんだろう
いろんなことを気づいちゃうのだろう

案外いつも幸せはさ
ずっと近くにあるのにさ

流れる汗はいつか
こぼれる涙はいつか
あふれる笑顔はいつか
大事な大事なものになるよ
大事な大事なものになるよ

支えては支えられて
傷つけ傷つけられて
忘れては忘れられて
思っては思われてさ
本当にバカバカしいね

でも嬉しく思うよ
まだまだ捨てたもんじゃないってね

愛しては愛されてさ
求めては求まれてさ
疎んでは疎まれてさ
分かれず分かられずに
恋をして育まれては
生きてる慶びとなり
信じて信じられたら 
生きゆく慶びとなる

いくつもの慶びの種が
花を咲かせ空を晴らすの

2.「慶びの種」歌詞考察

2-1.僕らの日頃の悩みはいずれ寛解する

夜が来ると不安になってさ
朝が来ると忘れちゃって
所詮僕の悩みなんかは
日の光で助かるんだもん

夜になると不安に包まれ、物事が悪い方向へと考え込んでしまう…。

これは多くの人が共感できる感情ですよね。

しかし、朝が来るとその不安は自然と薄れ、太陽の光がまるで心を救ってくれるようだと歌われています。

悩みの深刻さは、時として光や時間によって和らぐもの。そんな「日常の回復力」への気づきが、やさしく描かれています。

2-2.自分の心に正直に

案外いつも答えってやつは
いつも近くに隠れててさ

怖いなら叫べばいい 
何も恐れることはないよ
信じれないなら信じなきゃいい
空が晴れるのを待てばいい

人生の答えやヒントは、案外すぐそばにあるのかもしれない。

日常や当たり前の有り難みを再び照らしてみる、そんな試みが表れています。

恐怖や不安があるなら、無理に耐えるのではなく叫んでいいし、信じられないものを無理に信じる必要もない。

自分の心に正直でいていいというメッセージが込められています。

そして「空が晴れるのを待てばいい」という言葉には、焦らずとも希望の時は訪れるという安心感がにじみ出ています。

2-3.当たり前こそが一番の幸せ

いつかきっと分かるんだろう
いろんなことを気づいちゃうのだろう
案外いつも幸せはさ
ずっと近くにあるのにさ

人生の中で、その物事の良し悪しに関わらず、あとになってようやく気づくことがあります。

それらが集約して辿り着く答えは、幸せは特別な場所や遠くにあるのではなく、自分のすぐそばにあるのだということなのかもしれません。

過ぎ去る時間や経験の中で、何気ない日々の大切さを思い知る。

そんな“ささやかな幸せ”への気づきを、柔らかく語りかけるように綴っています。

2-4.経験や感情は必ず活きる大切な宝物

流れる汗はいつか
こぼれる涙はいつか
あふれる笑顔はいつか
大事な大事なものになるよ
大事な大事なものになるよ

努力、悲しみ、そして喜び。

どれも生きていく中で経験する一過性の感情ですが、それらは後になって「大事なもの」へと昇華されていくという視点です。

「いつか」という言葉が繰り返されていることから、ただがむしゃらに悩み、楽しむ今によって繋がれていく未来に、大きな希望を託すような前向きさが伝わります。

2-5.生きていく上で不可欠な傷

支えては支えられて
傷つけ傷つけられて
忘れては忘れられて
思っては思われてさ

本当にバカバカしいね
でも嬉しく思うよ
まだまだ捨てたもんじゃないってね

人と人との関係の中での相互性が併せ持つ、不条理さと喜びが描かれています。

与えることと受け取ること、そして時には傷つけ合い、忘れたり忘れられたりする。

そうした繰り返しの中で、人間関係の不器用さや人生の不条理さを「バカバカしい」と笑い飛ばしながらも、それらが嬉しく「まだまだ捨てたもんじゃない」と前を向く姿勢には、視野も腕も大きく構えた肯定があふれています。

2-6.距離が縮まり生まれる深い繋がり

愛しては愛されてさ
求めては求まれてさ
疎んでは疎まれてさ
分かれず分かられずに

この節では、愛と葛藤、理解と誤解といった人間関係の複雑さが描かれています。

理想通りにいかないことも多い中で、心は通じたり通じなかったり。

矛盾や混乱すらも人間らしさの一部として受け止めているように感じられます。

2-7.全ての経験が人生を作り上げていく

恋をして育まれては 
生きてる慶びとなり
信じて信じられたら 
生きゆく慶びとなる

いくつもの慶びの種が
花を咲かせ空を晴らすの

恋や信頼といった心の営みが、「生きる慶び」となり、日々を照らしていく。

ここでは『慶びの種』というタイトルと繋がる核心的なテーマが語られています。

喜怒哀楽の感情や、苦楽の経験のひとつひとつが種となり、それがやがて花を咲かせ、人生を明るくしていく。

最後に「空を晴らすの」と締めることで、人生に起きる全ての物事を受け止め、大切に抱きしめるような姿勢を感じられますね。

3.まとめ

人生が必ず併せ持つ二面性、良い出来事と悪い出来事がなんの区切りも目安もなくひたすらに降りかかる不条理さこそが、人生の醍醐味であり、人生を彩るスパイスであるというメッセージが込められていました。

良いこと、悪いことの両面をしっかりと見つめ、受け止めていくことが人生を豊かにしていくということですね。

悪い出来事に苛まれているリスナーに共感、寄り添いながらも前を向かせてくれるような優しい曲でした!

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