こんにちは、今回は2024年12月25日に放送されたNHK「Mrs. GREEN APPLE 18祭(フェス)」のために書き下ろしされた新曲「ダーリン」(Mrs. GREEN APPLE)を聴いた感想をレビュー、考察をしていきたいと思います。
「Mrs. GREEN APPLE」とは
Mrs. GREEN APPLEは、2013年結成のロックバンド。
彼らの代表曲である「青と夏」や「WanteD! WanteD!」、「Love me, Love You」などヒット曲を多数リリースし、2019年12月にバンド初のアリーナツアー「EDEN no SONO」を開催するなど、人気絶頂の中「フェーズ1完結」を宣言し、突然の活動休止。
2022年3月18日に新曲「ニュー・マイ・ノーマル」リリースと共に「フェーズ2開幕」を宣言。
「ダンスホール」や2023年にレコード大賞を受賞した「ケセラセラ」などをリリース。
約2年の活動休止を経て更に進化し、トップアーティストへの階段を登り続けているアーティストです。
18祭(フェス)とは
18祭(フェス)は、NHKが主催するイベントで、18歳世代の若者たちとアーティストが1回限りのステージで共演する番組です。
若者たちの想いを原動力として、社会の一員としての責任を持ちながら人生の選択を迫られる18歳世代が自信をもって前に進んでいけるようにという思いが込められています。
「ダーリン」について
まずは「ダーリン」を制作したMrs. GREEN APPLEのコメントを紹介していきます。
苦しかったり寂しかったりする気持ち、逆に楽しい気持ちやうれしい気持ちは、相手がいてこそ感じることが多いと思います。決して一人じゃないということの裏返しでもあり。
だからこそ、いろいろな思いを抱えているみんなと“愛しい人”という意味の「ダーリン」を歌いながら周りにいる人たちへの愛を伝えることって、とてもステキなことなんじゃないかと思いました。
Mrs. GREEN APPLE
今回のNHK「Mrs. GREEN APPLE 18祭(フェス)」のテーマは「本音」
中々周りの大人や友人に自分の「本音」を言うことが出来ない、言いづらい18歳世代の若者たちの気持ちを代弁するような「このステージでなら!」「この曲でなら!」自分の「本音」を伝えることができるのではないか。
そんな思いが込められているのではないかなと、曲を聴いて感じました。
新曲「ダーリン」の歌詞
「ダーリン」Mrs. GREEN APPLE
作詞 大森元貴
作曲 大森元貴
負けない何かが欲しい “私”だけの愛が欲しい
そうすればきっと僕らは 比べないで居れる
あれこれ理由が欲しい “私”だけ独りのような
寂しい夜には 何に抱きつけばいい?
羨ましい ただ虚しい
嫌われたくもないけど 自分を好きで居たい
darling 僕の背中に乗って泳いでて
やるせない日々の海はとても深いから
「誰かの私でありたかった」
勘違いしちゃうから ひとりにしないでよね。
信じれる何かが欲しい 解(ほど)けない絆が欲しい
そうすればきっと僕らは 呆(あき)れないで居られる
大事にしていてもいい? 強がりが崩れる夜は
体丸めて 布団で小さくなってる
羨ましい ただ虚しい
自分で選んだ道でも たまに振り返ってしまう
darling 私の腕の中で休んでて
悲しくて堪(たま)らない 人はとても弱いから
「誰かの私でありたかった」
彷徨ってしまうから ひとりにしないでよね。
限りある世の中のせいで狂ってる
果てしなく続く時間に燻(くすぶ)ってる
みんなと同じだからって 僕の 私の
ワダカマリが楽になるわけじゃない
darling 本当の音を聴いて
やるせない日々の膿(うみ)は出切らないけど
ねぇ 私の私で居てもいいの?
あの子にはなれないし なる必要も無いから
darling
darling
darling
darling
darling
darling
darling
darling
darling
darling
darling
darling
「あの子みたいになりたい」「あの子だけずるい」と他人を羨む気持ちは誰にでもあると思います。
「私には何も無い」と思ってしまうこともあります。
それでも「あの子にはなれないし、なる必要も無い」「私の私で居てもいい」と、あなたはあなたでしかないし、何も無い訳が無いと存在を肯定してくれるような、その人の「本音」を引き出すような歌詞を感じました。
「ダーリン」を聴いて見た感想
「ダーリン」という曲名なので、一人の恋人を思うラブソングだと思っていましたが全く違く、「この世に生を持って生まれた全ての人に捧げる私の本音」というのが第一印象です。
「私の本音」は、作詞の大森元貴さんの本音でもあるし、本音を伝えづらい若者の本音でもある。
他人を羨み、自分を憎んでしまう人々に「あなたはあなたでいいの」と、「今」の自分を否定しない、Mrs. GREEN APPLE特有の寄り添う楽曲になっています!
「ダーリン」の歌詞考察
ここからは、「ダーリン」の歌詞考察をしていきます
負けない何かが欲しい “私”だけの愛が欲しい
そうすればきっと僕らは 比べないで居れる
あれこれ理由が欲しい “私”だけ独りのような
寂しい夜には 何に抱きつけばいい?
誰にも負けない何かが欲しい、私だけに向けた愛が欲しいと、他人と自分を比べ羨んでいる様子が伝わってきます。
寂しい夜には何に抱きつけばいいと、一人だと思い込んでしまっています。
羨ましい ただ虚しい
嫌われたくもないけど 自分を好きで居たい
ここで今回のテーマである「本音」が出てきます。
〜嫌われたくもない 「けど」 自分を好きでいたい〜
〜信じれる何かが欲しい 解(ほど)けない絆が欲しい〜
〜そうすればきっと僕らは 呆(あき)れないで居られる〜
〜大事にしていてもいい? 強がりが崩れる夜は〜
〜体丸めて 布団で小さくなって〜
〜裏切りがない、ちょっとした事で解けない絆が欲しい〜
〜貴方を信じてもいい?〜
この曲には、至る所に「本音」が散りばめられています。
羨ましい ただ虚しい
自分で選んだ道でも たまに振り返ってしまう
夢や進路、自分でやりたいと思っていることでも、「本当にこれでいいのか?」「私にこんなことできるのか」と、振り返ってしまうことは誰にでもあります。
限りある世の中のせいで狂ってる
果てしなく続く時間に燻(くすぶ)ってる
みんなと同じだからって 僕の 私の
ワダカマリが楽になるわけじゃ
誰かと同じであれば納得するような僕、私ではない。「負けない何かが欲しい」と、ここにも本音が隠されています。
darling 本当の音を聴いて
やるせない日々の膿(うみ)は出切らないけど
ねぇ 私の私で居てもいいの?
あの子にはなれないし なる必要も無いから
本当の音を聴いて、という「本音」
私が目指す私で居てもいい?という「本音」
そして、「あの子にはなれないし、なる必要も無い」
貴方は貴方でしかない、貴方だけの貴方で居て欲しい、という「本音」
人はこうありたいという目標があっても、それが正しい道なのか、自分に出来るのか、家族はどう思うだろうかと、立ち止まってしまうことがあります。
「ダーリン」はそんな人に寄り添い、「貴方で居てもいいの」と、夢を追うことを否定せず、寂しい夜は誰かが貴方の味方であることの裏返しであり、「貴方は絶対一人じゃない」と、強く伝えて来る曲になっていました。
まとめ
今回はMrs. GREEN APPLEの「ダーリン」を聴いてみた感想と考察をしてみました。
自分が自分であることが間違っていないと強く信じさせてくれる曲になっています。
Mrs. GREEN APPLE特有の寄り添ってくれる、というのが全面に出ている曲なのではないでしょうか!
NHK「Mrs. GREEN APPLE18祭(フェス)」は再放送もありますので、是非1度ご覧になってください!
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